名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
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考察
しかしその言葉についての真偽は確かなものではない。賢者や識者ならいいが、『住民』と言っているのだ。住民、群衆、民衆。彼らには意志がある様で、まるでない。
ヴォルテールは言った。
『会衆、モッブ、パニック』という集団心理について考えてみたとき、『会衆』とは、受動的な関心で集まった人達の事。『モッブ』とは、強い感情に支配された集団の事で、暴動が起きるケースなどにあたる。『パニック』は、突発的な危険に遭遇して、群衆全体が混乱に陥ることであるが、だとすると群衆に主体性はない。
自国民を信用するのはいい。だが、『人間』を過信することは、過ちである。自分たちの周りで、どれだけの人間が『利』に目が眩み、心を奪われ、そして失墜したか、よく考えてみるといい。
経済学の巨人と言われたガルブレイスは、1636年のチューリップ狂の経験以来、 何も変わらないある法則を見極め、こう言っていた。著書『バブルの物語』にはこうある。
『個人も機関も、富の増大から得られるすばらしい満足感のとりこになる。これには自分の洞察力がすぐれているからだという幻想がつきものなのであるが、この幻想は、自分および他の人の知性は金の所有と密接に歩調をそろえて進んでいるという一般的な受け止め方によって守られている。』
バブルが膨らみ、それが弾ける。こんなことが、ガルブレイスから言わせても、もう400年続けられているのだ。それなのに、人間が『富』を得て、それと同時に自分を律する心を奪われないと断言することは、『過信』である。私とて同じことだ。過信をしたら終わりである。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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