名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
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考察
モンテーニュは言う。
ということは『生きられるだけ生きようとする人間』は賢者ではないということになる。つまりエンゼの言う『幸福ではないから死を恐れる』わけだが、更に具体的に言えば、『幸福ではないと思っているから死を恐れ、生にすがりつく』のである。
エラスムスは言った。
つまりそれは『賢く』ない。すなわち彼は、『賢者』ではない。なぜなら、今日という日を生き、セミの鳴き声を聞き、太陽の暖かさを感じ、ご飯を食べれるだけで、人は十分幸せだからである。
アメリカの詩人、ホイットマンは言う。
『生きなければいけないだけ生きる』ということはつまり、『今日が最後の日でも良い』という様な一日を過ごしている人、あるいは、
『今日が最後だろうが30年後が最後だろうが、人は何を達成しても更にその上の幸福を求め、やり残したことがあると言う。ということは、今死んでも後で死んでも、同じことなのだ。』
ということを知っていて、長く生きることは=それだけ幸福である、という図式を盲信していない。
そうだとしたら、今、『最高の幸福に恵まれている』と理解した人は、今すぐ死んだ方が、その幸福の絶頂のまま死ぬことが出来るし、その後の『その幸福よりも幸福度が劣る人生』を生きながらえて、死のタイミングを後悔しないで済む。そういう発想で、エンゼはそう言ったのだろう。もちろん、その後の人生に、更にそれよりも幸福なことがあるかもしれない。だがとにかく、今日が恵まれていると思うか、そう思わないかで、人生に悔いを残すか残さないかが決まるのだ。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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