名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
運営者
考察
例えば『ピエロ』がいたとする。彼は顔を白く塗り、名前を明かさず、ピエロになりきる。達者な芸をして見せ、集まった人を楽しませてもてなす。客はその芸を見て喜ぶ。大技が決まれば声を荒げて手を叩き、口笛を吹く。しかし、彼らの関係性は、一体どういう関係だと言えるだろうか。
彼らはピエロの本名も顔も知らない。そこに集まった彼らは一見すると、ピエロととても仲が良い。しかし、ピエロが白塗りを洗い落とし、名前を明かして相談を持ち掛けて、一体どれだけの人が真剣に耳を傾けてくれるだろうか。
多くの人は表層的な要因に支配されて生きている。だから行列の出来ているラーメン屋を見れば(美味そうな店があるな)と思い、混んでいる行楽地に行けば(俺もこの人たちも充実した日を送っているな)と思う。
しかし、行列のないラーメン屋にもめちゃくちゃ美味いラーメンを出す店はあるし、混んでいない日の行楽地も、同じ要素で成り立つ場所や遊具がそこにある。しかし、自分以外に人がいない、あるいは、閑散としている場所には、人は往々にして寄り付こうとしない傾向がある。
『偽口コミ情報』というのは、それを逆手に取った広告戦略だ。背景にあるのは、
(人はどうせよくわかりもせず、大勢の意見に従って生きてるんだ)
という、穿った物の解釈である。だが、一理あるのだ。多くの人は表層的な要因に支配されて生きている。結果を出せば、その結果を見て人は、称賛する。彼らは口を揃えて言う。
しかし後で言うのは簡単である。本当の友情がわかるのは、結果が出ずに迷走しているときだ。
小林多喜二は言う。
と、後で言う人間。
と、困難な情勢に言う人間。どちらが真の友人であるかは、言うまでもない。ピエロが芸をすればそりゃあ人は手を叩いて喜ぶ。しかし、彼らが見ているのは『自分を楽しませる芸』であって、『自分そのもの』ではない。メイクを取った自分の話に真剣に耳を傾ける人間こそ、真の友人なのである。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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