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マザー・テレサ『兄弟にほほえみかけ、助けの手を差し伸べるたびに、それがクリスマスなのです。』

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ふむ…。

考察

いや、違う。クリスマス以外の日にもそれを行うべきであり、あるいは、だとしたら毎日がクリスマスでなければならない。但し、クリスチャンにとってクリスマスは特別な日なので、その日をそのようにして特殊なオーラをまとわせる気持ちはわかる。だが、それでも私の冒頭の意見に、マザー・テレサも必ずうなづくしかないはずだ。

 

しかし、あえてこのようにこの日をピックアップする理由を考えるとなると、まずは言った様にその日を特別なものにしたいという気持ちと、そしてもう一つは、『せめてその日ぐらいは』という、通常の日常と比較して、コントラストを出したい、という気持ちがあるからと考えられる。

 

 

つまり、『いつもは殺伐とした世の中で、いつまで経ってもこの世から混沌は消えないけど、でも、今日ぐらいは人に優しくする。そういう日があっても、いいじゃない。』というような、この世の混沌と、人間の矛盾した感情に『聖なる穴』を空け、そこでガス抜きをし、貯まった鬱憤を浄化させる、そういう日を、『たまに』設けることで、この世のバランスが一時的に秩序に保たれる。そういう狙いがある、という考え方が出来る。

 

確かに冒頭で書いたことが当然の理想だが、しかし、それが出来れば苦労はしない、というのが人間の常たる本音である。その中で、でも、その日ぐらいだったら、という『聖なる日』が存在することで、悪、負、闇、魔、といった方向に人間の心が完全に傾くことを阻止し、善、正、光、聖、といった方向にまた傾きを戻し、人間の秩序が保たれる。そういう手助けをしているのが、このクリスマスではないかと考えるのである。

 

私は両親にクリスチャンになることを強要され、一時は親ごと宗教を呪った時期があった為、今でもクリスマスを含めた、全ての宗教の儀式やその意味などに、全く依存していない。しかし、このクリスマスという日は、別にあってもいい、と思っているのが、私の本音である。

 

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