サンジ『腹をすかせた奴にメシを食わせるまでは、コックとしての俺の正義』
人間には"一線"というものがある。その"一線"を見れば、その人間の器量や、本性がわかる。
私は中学時代、毎日学校をさぼりながら、悪友たちと自由に時間を過ごす時間が、何より楽しかった。今思えば現実逃避の一環かもしれないが、そのときは、本当にそれが楽しかったのだ。
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サンジの言葉を自分のものにする
ある日、何が理由かも忘れたが、友人の一人が、腕っぷしの強い人間に叩きのめされると聞いた。私が駆け付けた時はすでにその友人は意気消沈していて、殴った友人が意気揚々と現場を去る後ろには、まるで喧嘩が強いオスに従う動物のような、群れが出来ていた。
殴られた友人は、いつも騒いで明るくて、決して涙を流すような性格ではなかったが、その時ばかりは絶望に打ちひしがされているようだった。
私には選択肢があった。"その群れ"に追従するか、彼に声をかけるか。私以外の全員が、その"群れ"の一員になるのを見て、私は違和感を覚えた。
(俺は昨日までこいつと仲良く話してたのに、ここで奴に従い、見て見ぬふりをすれば、人間として何かを失う)
私は自分の違和感に従い、『明日も学校来いよ』と言うと、彼の目からは涙がこぼれた。人格が未熟で、何が正しいかも判断できなかった私でも、その時、確かに確信を覚えた。
(俺は、間違ってない。)
そうやって、私は、他人に追従することが、『皆が渡っていて怖くなくなっている赤信号を渡ること』が、間違いだということを認める勇気を覚え、今の自分の人格につながっているのだ。
だが長い人生、いろいろなことがある。その友人は"一線"を超えたため、私の友人ではなくなった。良い話のまま美化させたいのはやまやまだが、それとこれとは別だ。
人間には、"一線"というものがある。
サンジ『お前に言っとくが、腹をすかせた奴にメシを食わせる"まで"はコックとしての俺の正義だけどな、こっから先の相手は腹いっぱいの略奪者、これから おれがてめぇの仲間をぶち殺そうとも文句は言わせねぇ。
この店を乗っ取ろうってんなら、たとえてめぇでも容赦なく俺は殺す』
あなたの"一線"には、信念があるだろうか。
画像:『STRONG WORDS(上巻)』
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