ゾロ『船長が"威厳"を失った一味は必ず崩壊する!!』
この件に関しては、私は声を大にして言いたい。
10年連れ添った旧友とのコミュニティ、今まで属した会社、自分の会社、実にたくさんの事例を挙げることが出来るが、やはり、なぜ私がここまでそれにこだわるかという根幹を、書いておかなければならない。
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ゾロの言葉を自分のものにする
私は幼少の、おそらく5歳か6歳の頃、自分の父親に、『父親の見栄』のせいで、投げ飛ばされ、従兄弟と兄弟の前で恥をかかされたのだ。
そして、とても"痛かった"。なぜ何もしていないのに、理不尽に投げ飛ばされなければならなかったのか。理由は本当に、ただの父親の『見栄』だったのだ。
父親が、私も含めた4人の息子たちの前で、強い男を演出したかった。 "威厳"を勝ちとりたかった。
その"ダシ"に使われたのだ。
理不尽に投げ飛ばされ、痛い思いをし、確かにその後私は、泣きながら
『なにすんだよ!死ねよ!』
と言った。
だが、それについて更に父親は、
『親に向かって死ねとはなんだ!』
と力でねじ伏せたのは、本当に幼い子供に対しての、最善の教育、指導だったのだろうか。
私は、そうは思わなかった。幼い私がとっさに『死ね!』と暴言を吐いてしまったことよりも、大の大人である彼が私に仕掛けてきたことの方が、罪深いと思ったからだ。
ゾロ『いざって時にコイツを立てられねぇ様な奴は一味にゃいねぇ方がいい…!!船長が"威厳"を失った一味は必ず崩壊する!!』
以来、私は『見栄を張る』人間が大嫌いで、
『理不尽』や、『力でねじ伏せる』人間、『弱い者いじめ』、
『真実を歪曲させる』人間を、心底嫌ってきた。その逆で、『正当な評価』をしてくれる人間を、何よりも重宝するようになった。それが、『恩師』という存在である。
私はよく私への理解の少なさに憤ることがあるが、別に、『褒めろ』と言っているのではない。あくまでも、『正当な評価』をしろと言っているだけだ。その証拠に『恩師』達は、骨の芯まで凍りつくような厳しい助言や説教を、自らが嫌われる覚悟をもって、私にしてくれた。だが私は、それが『正当な意見だ』とわかったから、素直に受け入れることが出来たのである。
浅はかな見識で、軽はずみに的外れな批判をする、そこらの人間と恩師とでは、天と地の差があるのだ。
そしてこれは、既に亡くなった最愛の父親に対し、不謹慎だということは重々承知の上だが、実の息子である私しか、これを言う資格はないから、あえて厳しく言う。
父親の威厳は、あの頃から失われていたのだ。
彼があの時、謝ってさえくれれば、『この子が非行に走った全責任は、全て父親であるこの私にある』という器の大きなことを言ってくれれば、私は、『北風と太陽』の如く、自分の罪をもっと早くに認め、父親を人生の道標にしただろう。
これが、私が『教育』、『責任』ということについて、
命懸けで戦い抜こうとする姿勢の、背景にある事情である。
もちろん悪いのは、全て私だ。私の身の回りで起きたことは、全て、自分の責任であるということを、私は受け止める覚悟をした。
今、表面的に親のせいにすることはしない。親という存在が、必ずしも全てを受け入れる器があるわけでは、ないからだ。
だが、もし自分の子供が生まれたら、その子供の成長の責任は、親である私の、全責任にある。つまり、『自分の人生の責任は、全て自分のせいで親の責任ではないが、自分の子供の人生の責任は、全て親である自分の責任である』という、いわゆる『ジャイアン』の真逆の考え方をすることで、この世のあらゆる矛盾や理不尽の答えを、解決するようになったのだ。
私がこういう考え方、つまり、責任を周りではなく、全て自分に転嫁するようになってから、私の人生や威厳は、随分変わった。私がこういう器で物事を考えるようになれたのは、父親とのその一件があったからこそ。今では、それに感謝している。
だが、トップにいる人間が威厳を失ったら、必ずその組織は崩壊するという事実は、真理であることに違いないのだ。
これから、親も含めた人の上に立つべく存在にある人は、このことの重大性を、よく理解した方がいい。時間にしてほんの少しの綻びが、その後の何十年もの人生に、影響してしまうことがあるからだ。
画像:『STRONG WORDS(上巻)』
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