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考察
つい先日、86歳の祖母の『認知症』が発覚した。この症状は、どういうことが原因なのだろうか。『認知症LABO』にはこうある。
穏やかでのんびりした性格の人や、外交的で活発な社会生活を送っている人は、認知症の発症率が低いことが研究からわかっています。一方、自己中心的、わがまま、几帳面、非社交的などの性格は認知症を発症するリスクを上げるというデータもあります。日常生活で強いストレスを感じている人も、ストレスホルモンが増え、記憶障害だけでなく、免疫機能が低下して病気にかかりやすくなります。
やはり、私の推測通りだ。『私の推測』というのは、まず挙げられるのは私と祖母の間にある『半確執』状態のことである。その原因は、祖母の高圧的で、傲慢不遜な態度だった。それが積もり積もって、私がついに爆発し、『逆に』教育してやることにしたのだ。『逆』、つまり、祖母は祖母なりに私に教育をしようとしたのだが、私と共同生活するのは、つい最近になってから。つまり、私が最も荒れていた時期を知らないので、『一線』を簡単に超えて、しかも『土足』だったのである。私に教育出来る人間など、滅多にいない。なぜなら私は、
孔子、
ブッダ、
キリスト、
に『直接』目を向けて、彼らがどういう教えをしたかということを、宗教を強要された身であるにも関わらず、主体的に調査し、内省したのだ。自ら宗教を頼って、しかもキリスト教だけに片寄った人間が、私に物を教えることは絶対に出来ない。
祖母の意見は全て捻じ曲がっていて、偏見で凝り固まっている。そんな人間を、特定の宗教を持つことでその他の人間との間に隔たりが出来ることの違和感を感じている私が、認めるはずがないということぐらい、少し考えればわかることだ。それを考えなかった人間の意見など、結局傾聴に値しないのである。
祖母は確かに、大変な人生を生きた。戦争も体験したし、息子は精神分裂病になった。直の家族はもう私の母しかいないし、人生のほとんどは、中小企業の創業者だった夫を支えるために、奮闘した。だが、『それ』を活かせなった、と私は考えている。つまり、『耐え難きを耐え、忍び難きを忍び』という姿勢が身について、色々と波乱万丈な人生をやり抜いたのは素晴らしいが、しかし、『その癖』がついてしまい、将来にこういう希望を抱いてしまっていた。
(将来は、うーんと楽をしよう。たくさん、たくさん、大変な思いをしたから。)
『それ(楽をしようと決意した過去)』が、現在の祖母の傲慢不遜な態度と認知症に繋がっていると、私は考えている。
御木徳近は言った。
彼女の人生は、まだ、生きている限り、続く。私も祖母の生き様を通して、様々なことを学ぶ覚悟だ。
追記:この数年後、祖母は私に謝罪が出来た。詳細は、
ここに書いた。88歳のときだった。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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