名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
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考察
自分は本当は、剣を使いこなす剣士になりたいと思っていた。だが、自分の手元には弓矢しか残らなかった。弓矢は嫌いだった。後方から狙って撃つだけで、接近戦をしない。そういう卑怯な人間は嫌だった。たとえ血を流しても、直接闘って敵と向き合いたかった。そういう勇者や年上を何人も見てきたことも手伝った。だが弓矢しかなかった。
(はあ…。俺には運が無いのかな。)
溜息と共に、男は森に消えた。男は戦士になることを諦めてしまったのだろうか。
ある日、いつものように男が森を散策していると、人の叫び声が聞こえた。女、子供が山賊に襲われ、殺されそうになっているではないか。しかし距離がある。直接、接近戦に持ち込む時間はもうない。山賊が刀を振り上げた。間に合わない。
─そのときだ。男は背中の弓矢を取り出し、賊に向かって撃ち放った。矢は当たった。実は、剣士になりたかった男は、あれから弓矢の練習を欠かさず行っていたのだ。その親子は間一髪のところで救われたのだ。
男
男は確かに、剣士になりたかった。それは、周りから受けていた影響も、大きかった。猪突猛進な性格も手伝っていた。しかし今日、磨き上げてきたプランBによって、尊い命を救った。
(弓矢も悪くないよなあ。弓矢にしか出来ないこともあるんだしなあ。俺は、剣にこだわり過ぎていたかもしれないな。)
その後男は弓矢の名手となってその名を轟かせた。
byフォスディック
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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