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エマーソン『人間は苦しめられ打ち負かされたとき何かを学ぶ。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

ふむ…。

運営者

考察

『私たちの強さは弱さから生まれる。秘密の力を備えた怒りは、私たちがこっぴどい攻撃にさらされ、つつかれ、刺されたりするまで目覚めない。人間は苦しめられ打ち負かされたとき何かを学ぶ。才覚を発揮すること、勇気を持つこと、真実をつかむこと、無知を知ること、節度や生きるための本当の技術を獲得することなどを。』

 

暗闇に堕ちた。だがそこで初めて、この世の光の眩しさを知った。

 

トルストイはこう言い、

 

ココ・シャネルはこう言い、

 

徳川家康はこう言った。

 

遠藤周作は言った・

 

そうだ。自分の心に光がこうも染み渡る理由は、自分が今、光を欲しているからだ。それは、闇に堕ちなければそうならなかったことだった。この世の闇に堕ちたことで始めて、人生の尊さを知ったのだ。

 

 

私はよく恩師に『お前は状況が困難であればあるほど力を発揮する』と言われたが、それはいろいろな意味が含まれている。今日、このエマーソンの言葉を内省して、17年ぶりに恩師の言葉を思い出し、その言葉の奥に深みがあることを思い知った。

 

『人間は苦しめられ打ち負かされたとき何かを学ぶ。』

 

私はそのような窮地に陥らないと、全力を出さない。だからよく『宝の持ち腐れ』だとか『君の潜在能力が見たい』などと言われていて、力を出し惜しみしている人間だと評価されていた。私は未熟で若く、それらの言葉が心地のいい言葉だと感じていた。今まで自分の可能性をそこまで評価した人間は親を含めて一人もいなかったから、ただそれだけで満足していたところがあった。確かにその通り、いつでも全力でいくわけではないからだ。それは、『ドラゴンボール』の影響だった。ドラゴンボールでは、スカウターという相手の戦闘力を計れる機械があるのだが、それに数値が映ると、

 

なんだ。あの野郎の戦闘力はたったの100じゃねえか。じゃあ雑魚だな。

 

として、相手の力量をスカウターだけで判断することがあった。しかし、本当に強い人間はそのスカウターに自分の数値を映さない人間だった。気をコントロールできるのだ。攻撃のときだけ一時的にエネルギーを爆発させ、日常生活では一般人と同じレベルのエネルギーに落としている。コントロールしているのだ。

 

 

私はその姿を見て、子供ながらに(こういう人間になりたい)と願ったものだった。つまり、スカウターに常に自分の殺気が映るような人間ではまだ未熟で、本当に強い人間はそんな見栄や虚勢に支配されておらず、普段は馬鹿にされても全然かまわず、しかし、いざとなったらその馬鹿にしてきた人間さえも救ってみせる。そういう人間が、本当に強い人間だと悟ったものだった。

 

だから恩師たちが、親も含めたそれまで出会ったすべての人間が『スカウターの数値で評価した』のにも関わらず、そうせず、潜在能力に目を向けたことは驚きであり、(見識のある人間というのは存在するんだなあ)と思ったものだった。とても嬉しかった。

 

『お前は状況が困難であればあるほど力を発揮する』

 

だが、そういう理由から私はその言葉を高い評価だとばかり思い込んでいて、今の今までこのやり取りを誇りのように大事にしていたのだが、エマーソンのこの言葉を見て、彼ら恩師の評価の言葉の裏に、もう一つの違う意味が隠されているということを思い知った。

 

『私たちの強さは弱さから生まれる。秘密の力を備えた怒りは、私たちがこっぴどい攻撃にさらされ、つつかれ、刺されたりするまで目覚めない。人間は苦しめられ打ち負かされたとき何かを学ぶ。才覚を発揮すること、勇気を持つこと、真実をつかむこと、無知を知ること、節度や生きるための本当の技術を獲得することなどを。』

 

ここに『無知を知る、真実をつかむ、節度』という言葉がある。これは間違いなく、『最初に思いあがった人物がいて、壁にぶつかってそれが過信であり、無力であるということを思い知る』という意味で使われている言葉である。

 

私は、傲慢不遜に陥りやすい性格だ。普段自分の実力を出さない理由は今書いたことが本当のことだが、しかしもう一つの真実として、『出なければ杭は打たれない』という事実を隠蔽しているというものが存在するのだ。つまり、全力を出さなければ、その表層を否定されても(全力ではないから別に関係ない)として、自分を慰めることができる。そして、本当は無知で無力なのにも関わらず、自分のすべてを出し切っていない事実から、そこで悔しがることもせず、無知を思い知ることもせず、さも(あえてそうしているのだ)という、思い上がりにつながってしまっているのだ。

 

恩師たちは、私の傲慢不遜に陥りやすい性格を見抜いていたはずだ。だからこそ、もっと全力を出し、自分の命を使い切れ。そう鼓舞してきていたに違いない。彼らはそういう人間だった。本物の人間だったのだ。私はまだ34歳だ。キリストも坂本龍馬もこの年齢に達する前にこの世を去った。私は残りの余勢で、自分の命をどう使い切るかが問われている。前に出なければ認められることはない。そして否定されることもない。自分のこの一生をどういうものにしたいかを決めるのは、自分自身だ。

 

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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