名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
『最も美しい補償』という表現自体が、美しいではないか。あるいは『黄金律』という事も出来る。黄金律とは、内容が深遠で、人生にとってこの上なく有益な教訓、という意味。どちらにせよ美しく、厳かで、心温まる概念である。『返報性の原理』とは、親切にされたら、人は、親切をして返したいという心理が働く、という意味。更にこのテーにを深く潜って内省するには、
この記事の内容がふさわしいだろう。ただ、ワンピースを見たことがない人には説明をしなければならない。この、ギンという男はサンジというシェフに、お金がない中料理をごちそうしてもらった。周りからは、『金がないなら食う資格はない』という目を向けられたのに、サンジだけはこの男のためにこっそり料理を持ってきたのだ。
サンジは、飢えている人間の気持ちをよく理解している人間だった。自分の料理人としての哲学があり、その哲学がギンに食事を摂らせるべきだと叫ばせたのだ。ギンは、泣いて喜んだ。涙を流しながら、サンジが持ってきた料理を食べた。
それから数日後、ある海賊がそのレストランに殴り込みに来た。その海賊は、そのレストランを乗っ取ろうというのだ。血気盛んなそこの店のシェフたちはその海賊らに抗うが、その海賊の圧倒的な武力の前に、立ち尽くすだけだった。よくみると、相手の海賊側に、ギンがいるではないか。ギンは、サンジに命を救ってもらったことを心に隠蔽しながら、その海賊のドンの言うことに従った。実はギンは、その海賊団の幹部だったのだ。
サンジは、そんなギンと対面し、命懸けでそのレストランを守ることを宣言した。
『お前に言っとくが、腹をすかせた奴にメシを食わせる”まで”はコックとしての俺の正義だけどな、こっから先の相手は腹いっぱいの略奪者、これから おれがてめぇの仲間をぶち殺そうとも文句は言わせねぇ。この店を乗っ取ろうってんなら、たとえてめぇでも容赦なく俺は殺す』
ギンの胸は苦しくなった。しかし、自分の海賊団の船長の言うことにも逆らうわけにはいかなかった。サンジは相当な実力者だった。だが、ふとした隙をつかれ、ギンはサンジを追い詰めた。そして船長に、とどめを刺すように指示を受けた。だが、その究極の場面で、ギンは言った。
『できません!!!首領・クリーク!!!!おれには…この人を殺せません…・!!…あんなに人に優しくされたのはおれは生まれてはじめてだから…!!!おれには…この人を殺せません!!!』
ここに働いたのは、返報性の原理だった。確かに淡々と、そう説明することもできる。だが、あえてエマーソンの言うような表現をしたい。
『真心を持って人を助ければ、必ず自分も人から助けられる。これは人生のもっとも美しい補償の一つである。』
見返りを期待してやったわけじゃない。そこに美しさがあるのだ。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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