エレノア・ルーズベルト『性格の形成は赤ん坊の時に始まり、死ぬまで続くものです。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう！

考察

『三つ子の魂百まで』と言うが、最近ではそれが『二歳』へと変わったという話もある。そう考えるとやはり、幼少時代に植えつく人間の人格というものは、その後の人生に大きな影響を及ぼすことがわかる。私は赤ん坊でこそなかったが、6歳やそこらの時、父親が、子供たちに威厳を知らしめるための材料として、理不尽に投げ飛ばされ、それに対して

と知っている悪口を叫ぶと、

と、更に強く叱られたことが頭から離れない。あの時の影響で、私は人を心底から信用しなくなった。そして、人をよく観察するようになり、洞察力がついた。見栄や虚勢で態度が変わる人間も、人として軽薄に見えた。このようにして、人間は幼少時代に植えついた価値観が、人生の極めて最後の方まで影響するわけである。

また、『赤ん坊時代に植えつく性格』については、『生まれ育った環境』が影響していることもあるだろう。皇族に生まれた人間は、人生を終えるその瞬間まで、皇族、あるいは元皇族という看板を背負って生きていくことになるから、当然そうした環境が、自身の性格に与える影響は大きい。

ある日、こういうことがあった。とある不良の男が逮捕されたとき、そこでその家族構成を初めて知ることになった。彼の父親も、祖父も、両方とも暴力団関係者だったというのだ。彼は懲役刑を食らっている。もしかしたら彼の運命は、父親と祖父が一般の人間であれば、変わっていたかもしれない。

関連する『黄金律』

『アウトサイド・インではない。インサイド・アウトだ。』

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