名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
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考察
ソクラテスは言う。
教育は結構というが、この話はあまりにもレベルが高い。例えば私は、ブッダの言葉の超訳として、
という記事を書いたが、そこにもある『育児と教育の違い』について考えた時、『教育』こそが、人間の人格という骨組みを決める最も重要な過程なのである。しかしオスカー・ワイルドの言う通り、確かに教育は大事だが、だが、ソクラテスの言う様に、それでも永久に人は、無知で無力でいなければならない、運命を背負っているのだ。それでは、どうすればいいのだろうか。私の様に、完璧主義者の人間はこう思うこともあるだろう。
(どうせ完成させられないなら、やるだけ無駄だ。)
と。
だが、オーストリアの詩人、リルケは言った。
それでも血を遺し、知を遺し、命を繋ぐ運命にある中、自分に与えられた命の日数で、やれるだけのことをやる。そういう人間の魂は、見る者の目を奪うだろう。あまりにも尊い生き様だからだ。まるで、それが人生の答えかのようにそれは、光り輝く。
『教育は結構なものである。しかしいつも忘れてはならない。知る価値のあるものは、すべて教えられないものだということを。』
私の場合も、学校で教わったことよりも、その他のステージで学んだことの方がはるかに大きかった。例えば『内観』である。この言葉自体を知らない人が大勢いるだろう。それこそが『知る価値のあるものはなかなか教わらない』という言葉を裏打ちする事実である。内観とは、文字通り『内を観る』ということだ。宗教儀式でもなんでもない。私は無宗教だ。だが、この内観という修行を丸一週間やった私は、『この世のすべての人がこれをやるべきだ』と悟ったものである。
宗教の動きに似ている。だが私と宗教者の決定的な違いは、『宗教に勧誘しない』ということである。何しろ私は無宗教なのだ。そして親はクリスチャンだ。その家庭に生まれ、この環境で育ち、一時は宗教ごと親を呪い殺そうとした時期があったくらいだ。そして私は、『四聖』に数えられる、
孔子、
ブッダ、
キリスト、
世の偉人たちと向き合った。
それでなお『無宗教』を貫いているのである。その私が『内観はやった方がいい』と言っているのだ。多少の説得力くらいはあるはずである。
3日、4日目くらいまでは邪念しか頭に浮かばない。人間にはありとあらゆる欲望がある。それらが思考の邪魔をし、純粋な『内観』ができない。だからこそ一週間という時間が必要なのだ。私は4日目を過ぎたあたりから自分の心と向き合うことに成功し始めた。この、『4日ほどは答えにたどり着かない』という事実も、オスカー・ワイルドの言う言葉の意味ととてもリンクしている。人には欲望があり、人はいつでも私利私欲に支配されて人生を生きている。
従って、内を観る機会もなければ、真理に目を向ける時間も作らない。流行と情報を追いかけ、損得勘定に躍起になり、人と比べて一喜一憂し、毎日をせわしなく生きているのだ。
そんな人々の耳に『真理』を届けても、心には突き刺さらない。だからこそ、『本当は知る価値のあるものを教わっている』のに、『教わっていない』などという感想を持つようになることがあるのも事実だ。私も学校では何も教わっていないと言ったが、本当は教わっていたかもしれない。ただ、その当時の親や教師やその他のことで少しでも違和感を覚えていて、それがゆえにすべての評価が芋づる式に落ちている可能性もあるだろう。
事実私が内観をやった時期は、その他にもつらい経験はあった。しかし、一つそういう崇高な経験があるだけで、その時期の全体的な評価が上がっているのである。その時に出会った教師のことも『恩師』だと言い続けている。従って、『本当は教わっているのに、生徒に学ぶ気がないから、教わっていないと思い込んでいる』ということもあるだろう。
松下幸之助はこう言っている。
つまり、本人に学ぶ心さえあれば、そのあたりの石ころを見ても悟りの境地を得ることができる。オスカー・ワイルドの言葉は、『教える側』の無力さを示唆するとともに、『教わる側』の無知さを示唆した言葉でもあるのである。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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