名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
ゲーテは言った。
そこに書いたのはこうだ。
そう考えると、人生は善いのだ。いけないのは、思慮の方である。
この人生を、『善い』とか『悪い』とか、我々人間は実に様々な解釈をして、十人十色の人生を生き、人生の姿形は千差万別なわけだが、しかし、元々この世にあるのは、本当は一体何色なのだろうか。
赤ちゃんが健康体で生まれたばかりの人間の目には、『白』か『黄色』に映っていて、テロリズムを行って人の命を残虐な形で殺める人間の目には、『黒』に映っているのだろうか。そういう、相対的で、複雑怪奇なものなのだろうか。
ニーチェは言った。
『論理は完全な虚構の見本である。現実の中には論理などは存在せず、現実はまったく別の複雑極まりないものである。我々は実際の出来事を思考においていわば簡略化装置で濾過するように、この虚構を図式化することによって記号化し、論理的プロセスとして伝達および認識可能なものとする。』
ニーチェが言うように、我々が認識しているこの『記号』は、全て、あくまでも『人為的』なものであり、『全容』ではなく、実際の全容は、もっと複雑怪奇なものなのだろうか。
それとも、古代ギリシャ三大悲劇詩人、ソフォクレスがこう言うように、
『そう考える人間自体が複雑』なのだろうか。他の動物や生命は、そのように考えていない可能性が高いわけだから。人間だけが把握している『論理』が、『この世の全容』であるわけがなく、ソフォクレスやオスカー・ワイルドの言うように、人間だけがこのように複雑怪奇であり、実際はもっとシンプルなものなのだろうか。オスカー・ワイルドが『シンプル』と言ってるのに、ニーチェは『もっと複雑なもの』だと言ったのだとしたら、それぞれが指している実体は、違うものである可能性がすぐに頭をよぎるが、しかしおそらく、二人は同じ実体を指しているはずである。二人(人間)の方が複雑だったのだ。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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