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考察
生きている間に命を使い切る。この一行に全てが詰まっている。
オスカー・ワイルドは言った。
そして、ルソーは言った。
『枯れた人生』とは、『存在しているだけ』、『呼吸しているだけ』、そういう、生息しているだけの状態のことだ。『潤った人生』とは、地位、名誉、財産が潤沢な人生、ではない。『そんな人為的なものは必要ない』という気高さが備わった人生の事である。
ショーペン・ハウエルは言った。
そんな『渇望』に心を支配される人生が、『潤沢』であるわけがないことは、一目瞭然。
モンテーニュは言った。
『散る』。『命を使い切る』。それは一体、どういう人生だろうか。全ての人間が、このたった一度の人生でその答えを問われている。もし戦争やテロリズムのような行為がその範囲内だと思うなら、それは単なる思慮不足だ。
多くの人の心が虚無に陥るその行為は、真理から逸れた行為だ。またその逆で、子供の頭を撫で、子供の為に自分の命を投げ出す人間を見ると、心が充足するが、その行為は真理だ。見るべきなのは以下の記事である。
『世界平和の実現に必要なのは『真理=愛=神』の図式への理解だ。』
『真理(愛・神)から逸れれば逸れるほど虚無に近づく。』
真理(愛・神)から逸れれば逸れるほど虚無に近づく。 従って、テロリズムのような行為は一部の人間が一時的に高揚感に浸れるだけで、その他大勢の人の心を救うことはできない。もちろん、彼らなりにも考え方があって、強いられてきた環境があって、変えるべき体制があって、背負うべき使命があってそうしているのだろうが、しかしそれは『人間の都合』である。真理に沿って考えなければならない。
例えば、どう考えたって交通に不便だから、そこに道路を作りたいと思う。そして完成する。すると多くのそこに住む人間の交通の利便性は向上し、どう考えたって多くの人の心は充足した。そこを工事した人間、それを指示し、決定した人間、すべての人の心が満たされた。いい仕事をしたと思った。だが、その埋め立てのときに多くの昆虫の命が奪われた。人間は、それについては眉一つ動かさず、(たかが虫だろ。それは仕方ないよ)と思うってしまうのだ。
『命を使い切る』とは、この道路に携わったすべての人間の、その『充足感』と関係があるだろうか。あるならそこにいた人たちが虫の命をぞんざいに扱っても、それが全うされることになる。だが、本当に人間が掲げる『命を使い切る』ということは、その程度の物なのだろうか。それとも、もっと公明正大で、崇高な使命なのだろうか。
『死ぬならば散るように、生きるならば枯れることなく。』
『枯れた考え方』とは、公明正大な視点を持てない、利己的な発想である。自分の命の価値を軽んじてはならない。人間の可能性はもっともっと大きい。かくいう私はそのような人間ではないが、想像力ならブッダレベルだ。『その境地』をこうして語ることはできる。そして想像できる以上は、人間には可能性があるということなのだ。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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