名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
聖人は微を見て以て萌を知り、端を見て末を知る。
『本当に優れた人物は、物事のわずかな変化や違和感を見逃さない。細部を見ただけで物事の結末を予測してしまうような観察眼を養うことだ。』
この『違和感』の正体は、とても重要である。そしてまず、その違和感を、『違和感』として認知することが出来るようになることが重要だ。例えば、取引先と仕事の話をしているとする。その取引先は、取引先になったばかりで、これからどういう付き合いが出来るか、ということをお互いに模索しているようなそういう状況だった。会う時は、いつも喫茶店。それぐらいだったら別に普通だ。相手の家族構成も、住んでいる場所も知らない。それも別に普通だ。
相手は、自分がその仕事に対して、どれほどの実力があるかを主張し、『切り札』には、どのようなものがあるかを、勿体ぶりながら話をし、こちらの注意をひきつける。それも別に珍しくない。営業をするとき、自社の実力に自信がない人間の話など、聞きたいと思うことは無いからだ。だが、どうもその相手に『違和感』を覚える。彼が40歳を過ぎているというのに、小太りであり、肌は黒く、髪の毛が長くて茶髪であり、確かに口は達者の部類に入るのだが、総括すると、話にあまり奥行きがないのである。
この違和感は、まるで『詐欺師』のそれを見た時に覚える違和感だ。自社を営業することはいいが、彼はそれというより、『自分を誇示』している。その『背伸び』された身長と、こちらで見る実際の身長との『差』に対し、違和感を覚えたのである。こちらが睨んだ通り、彼は詐欺師にも似た、拝金的な利己主義だった。この様な相手と仕事をしたところで、身になるものは何もない。むしろ、足を引っ張られて、負に引きずり込まれ、その巻き添えを食らうだろう。
まるで、努力を積み重ね、天気を読めるようになった人間が、その雲行きを見て、(もうすぐ嵐が来る)ということを予期するように、『違和感』を人一倍覚える人間とは、様々な経験を積み、有用な知識を得る為に、圧倒的な努力を積み重ねた人間なのである。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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