名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
『変な言い方だけど、自分のために死んでくれる人間が何人いるよりも、そいつのためなら命をかけられるって友達が一人でもいる方が、人間としては幸せだと思う。』
例えばたけしの映画、『HANA-BI』、『BROTHER』、『Dolls』を考えてみた時、どれも登場人物が、『誰かのために死ぬ』というシーンがある。だが、それが『その人の為に死ぬ』というよりは、『その人の為に命を使う』とか、『命を懸ける』という表現の方が適しているように見える。
『HANA-BI』では、余命わずかな妻の為に、ただ単に一緒に心中するんじゃなくて、『最後に妻を喜ばせてやろう。その為には犯罪だってなんだってやろう。』という考え方で、ヤクザや警察を敵に回して、最後の旅行を楽しみ、そして最後には、警察に逮捕される直前に、『ちょっと待っててくれ』と言って警察を待たせ、妻の頭を銃で打ち抜き、自分もその後を追う。
『BROTHER』では、寺島進が演じる舎弟が、アメリカの有力なギャングと手を組む必要がある時に、相手と言い合いになって一度は喧嘩腰になるが、その後、
と言って、舎弟が一人でもう一度そこへ提携のお願いをしにいくが、
と怒鳴り散らされ、
と言って銃を渡され、
と言って、その銃で躊躇なく自分の頭を撃ち抜き、たけしが演じる兄貴への忠誠心を、命を懸けて見せつけた。
『Dolls』では、深田恭子が演じるアイドルに惚れたある熱心なファンが、彼女が事故で目を怪我し、アイドル活動を引退することを余儀なくされたことを受け、今まで彼女の曲を聴きながら楽しく踊っていた自分の部屋で、深く考え込み、彼女の写真をじっくりと目に焼き付けて、自分の両目をカッターナイフで潰す。
彼女と同じ気持ちを味わうということもあるが、彼女が『ファンに醜い姿を見せたくない』と悩んでいることを知ったから、『両目』を潰したのだ。そして彼女にその熱意が伝わり、会えることになると、彼は言った。
彼はその後ほんの少しの時間、彼女と花畑や海岸で、楽しい時間を過ごした。だが、その後何者かに刺されて命を落とした。
その血溜まりに映った顔は、嫉妬に狂ったもう一人の彼女の熱心なファンの顔だった。
これらの映画に出て来る人々は、全て『最終的には死んだ』が、『自ら死にに行った』わけではない。どちらかというと、自分が掲げている人の為に、命を費やした。そういう表現がふさわしいのである。自ら死に向かっていくとなると、そこにあるのは過激な思想であり、自殺や自爆テロだ。自分の為にそうやって人が死なれたら、残った人はあまりいい思いはしないはずである。もちろん、『最終的には死んだ』事実を受けてもいい思いはしないが、しかしそこに残る『切なさ』や『儚さ』といったものから垣間見えるのは、人間の矜持であり、命の尊さである。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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