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考察
例えばこれを、こう解釈したら混乱するだろう。
『神がいる。その創造主神、ゴッド、ヤハウェ、アラーが、西暦10億2020年に地球をリセットする為に、隕石や銀河を衝突させて破壊する。だが、それを、神のお告げか何かによって人間が知れば、その前に、惑星移動をして違う銀河に移り、人々は死なないで済む。』
この解釈では、ちょっと違和感が多いのも否めない。だが、これを例えば、『ノアの箱舟』的な考え方と、あるいは『この世の終わり=絶望』だと解釈した場合、また違ったシナリオ、イメージが見えて来る。まずは『ノアの箱舟』方向だが、森林破壊によって破壊されたオゾン層のダメージによる温暖化、地震、津波、火山爆発、飢饉、飢え、疫病、これらの『地球の悲鳴』は、人間が許容範囲を超えた行動をとったということによる、サインである可能性がある。
人間がいたら地球が壊れる。だから、『ノアの箱舟』でもって一度、主要な種の一時保存をし、大雨か大洪水かなにかで一度すべてをリセットし、更生を決意する一部の人間と、主要な種(動物等)で地球での生活をやり直す。そう考えると、キャスリーン・ノリスの言う『その声』というのは、ここで言う『サイン』であり、『地球の悲鳴』ということになる。『その声』によく耳を傾けて、どれだけ『前始末』が出来るか。それが現存する全ての人間、もちろん今後未来永劫の人間に問われていることになる。
また、『この世の終わり=絶望』と考えた場合はどうだ。確かに彼ら・彼女らは、ときに悲観的にヒステリックに、『もうこの世の終わりだ!』と叫んで、絶望の闇に陥ることがある。それにはいろいろな理由があるだろう。
会社が倒産した。家族が死んだ。子供が死産した。あるいは、生まれなかった。恋人が強姦された。両手足を失った。目が見えなくなった。耳が聞こえなくなった。枚挙に暇がない。それだけ『絶望の種』はこの世に無数に落ちている。
だが、仏教の開祖釈迦(ブッダ)が罪の定義を『執着』だと言ったように、もしこの世の現存実在するものは全て流動変化するものだということを知り、それに『執着』することは『無知』であることを知ったなら、どうだろうか。作家の五木寛之は著書『大河の一滴』でこう言っている。
『地獄は、場所ではない。それら(※負の連鎖を断ち切ること)が出来ない執着にまみれた醜い人間が生活する世界のことを、地獄という』(中略)そして、その『地獄』から抜け出すために、解放されるために、 『真理』や『信仰』の力を借りる。宗教とは、そんな地獄に差す一片の光である。
『地球の悲鳴』、そして『真理』。そこに焦点を合わせれば、あるいはこの世の終わりを避けることは出来るかもしれない。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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