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キングスレイ・ウォード『本を一冊読むたびに正しい方向に一歩前進する。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

ふむ…。

運営者

考察

キングスレイ・ウォードは、著書『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』でこう書いている。

『歴史は私にとって最も刺激的で、得るところが多く、また楽しめる一連の物語である。第一次世界大戦中に飛行機を操縦した人達の勇気、人と社会についての孔子の思索、獅子王リチャードがイギリス建国の為に受けた試練。すばらしい。数々の英雄的行為の華麗な遂行、数々の苦難の果敢な克服、数多くの人々による数々の難題の解決。これらに比べると私たちのささやかな努力の多くは取るに足りない物に見えて来る。しかし、私たちの人生の旅はどこまで続こうと、まず一歩を踏み出すことから始まる。そして本を一冊読むたびに正しい方向に一歩前進するのである。』

 

本

 

私は実は、『コツコツ地道にやる』という表現が嫌いで、使わないことにしている。だが、『知層を積み上げる』という発想や、あるいはイチローの言う『確かな一歩の積み重ねでしか、遠くへは行けない。』という考え方は納得がいく。キングスレイ・ウォードのこの言葉も同じように、こういう偏屈の私の心にスッと収まった。従ってそこに私が感じているのは、『愛』と『知性』と『矜持』である。私はつまり、『妥協』が嫌いなのだ。人生においても、妥協するべきではないと考えている。そんなことしなくても必ず死ぬのだ。それだけで妥協は十分だろう。

 

かつて私の本棚が今よりももっとスカスカだった頃、彼と同じプラチナ資格所有者の人間がその本棚を見て、こう言った。

 

男性

こういう本ばかり読んでる奴って、結果出てないよね。

 

さて、キングスレイ・ウォードと彼の違いは何だろうか。ちなみに彼は、その後3カ月もしないうちに、資産を横領して逃げてしまった。当時の私にとっては痛い資産だったが、私は彼を追うことをやめた。それが私の次の人格への階段だと判断したのだ。それまでの私は、出前の料理にスプーン一つ入っていないだけで、新しい料理を持ってこさせる傲慢な性格だったが、経験を積むにつれ、そういうことが愚かな行動だと悟ってくるものである。彼を追うこともまた、負の悪循環にハマるだけの虚しい行為だと悟った。負の連鎖を断ち切るのは、自分だという、矜持を知ったのである。

 

しかしいつまで経っても私はこう思うだろう。彼の言う『結果』とは、『資産の横領』であり、彼が『本を読んでいたなら』、『正しい方向に前進していた』に違いない、と。私も本に救われ、彼も本を読めばいつだって正しい道を進むことが出来るのだ。

 

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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