名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
これは本当のことで、意識していない人も、無意識にこの原理をよく理解しているはずである。例えば、『魂の名作』と言われる宮崎駿の『もののけ姫』は、盟友であり、ライバルでもあった高畑勲から、痛烈な批判を受けた。
宮崎駿は、彼の言いたいことはわかっていた。内容が鋭すぎるのだ。差別、病気、貧困、人のエゴ、戦、死体は出て来るわ、人の首は切り落とされるわ、もののけ姫は、人間に捨てられて山犬に育てられた人間だわで、とても『となりのトトロ』と、同じ人が作ったものとは思えない。世界観がまるで違うのだ。
だが私はあの映画を当時、映画館でそのまま2回観た。動けなかったのだ。あまりの感動に。というか、『風の谷のナウシカ』がそもそも、生物多様性を意識した、人間の環境破壊に警鐘を鳴らすコペルニクス的転回(考え方を根本から考え直すこと)を煽る作品だったわけで、そう考えると、別に私にはギャップ的驚きはなかったのだ。むしろ心に響いて、恐らくあれが、人生で最初で最後の、2回連続映画鑑賞ということになったのだ。今では予約制で、映画館で二度見ることが出来ないところがほとんどだからだ。
当たり障りない、無難なものに触れるとき、人が得るのは『安堵』である。つまり、『激動』ではない。毎日の原則は安堵を求めるのが人の常だが、心底を突き動かす激動を煽ることが出来るのは、命を燃やしたものが放つ、異彩である。
追記:このサイトを作ってから5年ほど経っただろうか。今では、非公開としている私の連絡先を探し出し、お礼の言葉を述べてくれる人も現れ始めた。私の書いた記事で、人が感動してくれているのだ。人生に光を見出すことが出来ているのだ。それは私がゲーテのこの言葉を重んじ、人々の評価を気にせず、意志を貫いたことが大きく影響しているだろう。
『お前の本当の腹底から出たものでなければ、人を心から動かすことは断じてできない。』
私は決して人の評価を得ようと思って書いたのではない。たしかにそれも嬉しいが、それよりも重要だったのは、たった一度のこの人生を、悔いなきものにしたかったということだ。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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