名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
黒澤明はこう言い、
高村光太郎は言った。
美しい景色というものは、往々にして、ほとんどの人が認識している景色だ。ほとんどの人が認識している景色が『美しい景色』として認知されていて、本として出版されていたり、観光名所として有名になっているわけだ。美男美女もそうだ。ネオンの光や夜空を彩る大花火もそうだ。誰もが知っていて、認識している、美しいものや景色。それは既に、他の誰かの人為的な働きかけが施されているものである。
例えば以前私は、浅草の隅田川をとある知人と歩いていた。私はその前、渋谷に住んでいて、その知人は、渋谷に住んでいる私(人間)の方が、ステータス的に高い位置にいて、
(どうして浅草なんかに引っ越したんだろう)
という雰囲気を暗に醸し出しながら、川沿いを歩いて、『匂う』などという言葉をつぶやきながら、ふてぶてしい態度を取っていた。ふと川を見ると、夕暮れの薄明かりが、川の水面に何とも艶めかしい光沢を帯びさせた、秀麗な景色があった。
私は、その景色を素通りして、誰も写真に撮っていないからというだけの理由で、立ち止まることもせず、『匂う』などと言って切り捨てた、彼女の価値観に触れ、彼女が振る舞っているハイセンスな人間たる立居振舞とのギャップに失望し、逆に食事をご馳走したのを覚えている。私はその時すでに、日本の世界遺産を全て見て回って、たくさんの写真を撮っていた。その川の鮮やかで魅惑的な輝きは、世界遺産で見た秀逸な景色と、何一つ変わるものではなかった。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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