名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
サミュエル・ジョンソンはイギリス人だから、ロンドンだ。日本人なら、東京、アメリカならニューヨーク、ロシアならモスクワ、イタリアならローマ、フランスならパリだ。例えば日本で考えたとき、東京に住む人間が、地方に行ったとき、その場所に東京以上、あるいはそれと同等のものを求めようとしているなら、諦めた方がいい。何から何まで、東京こそが都会である。私は東京に生まれ、たくさんの地方に行った経験上、そう言えるのだ。
都会に生きる人間は『上京』という概念とは無縁だ。それ以外の地域の人間からすれば、それは逆に当たり前であり、もちろん特別感はあるのだが、私の場合は、別にたまたま生まれた場所が東京だったわけで、それは自分の実力でも何でもなく、ただの偶然だったということや、宗教を強要した両親への不信感から、自分の人生を一から作り直したいと強く念じるようになり、様々な場所に出かけていって、東京に甘んじないように考えるようになった。
札幌、仙台、名古屋、大阪等、北から南に移り住む計画も立てた。しかし、条件の都合上それが延期となったが、その後すぐに仙台で大震災が起き、ちょうどその時期に私は仙台に移住している予定を立てていたものだから、震災の時は、ただならぬ思いでその事実を受けていたものである。
とにかく、日本の世界遺産や日本三景等、それを仕事で取材することにかこつけて、様々な場所に出向いては、その土地の雰囲気を経験してきたが、冒頭で言ったように、地方に、東京と同様、あるいはそれ以上のものを求めてはならない。期待した分だけ、裏切られるだけだ。だが、私は悟ったのだ。そう考えていたから、裏切られたのだと。地方に求めるのは、東京と同様、あるいはそれ以上のものではない。『地方にしかないもの』だったのである。
例えば屋久島のこの大自然。
この、屋久杉の中から空を見上げた時に見えるハートの形は、大自然が創った奇跡の形だ。
こんなものは東京にはない。これを求めることが正解だったのである。つまり、『ロンドンに飽きた者』への助言は二通りあって、一つは、『お前は単なる我が儘な甘えきった世間知らずだ。』ということ、そしてもう一つは、『あなたが求めているものは、ロンドン(都会)にはないのかもしれない。』ということなのである。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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