名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
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考察
作家、遠藤周作は言う。
ソクラテスが生涯を通じて説いた『無知の知』とは、自分が生涯、無知、無力であることを思い知る知性のことである。どんなに知性を突き詰めたと思っても、ある分野の構造物を一から創り出す知識は、備わっていない。この世と自分の人生が有限である限り、人は、絶対に全知全能にはなれないのだ。まずはその絶対的な真理を知り、そこから目を逸らさないこと。そうすればおのずと、本を手に取り、人の意見に耳を傾け、上を向いているだろう。
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バーナード・ショーは言った。
これをジードの言葉と合わせて考えてみる。
『人は、欠点をそのままでは直せない。それには、まずその欠点を快く認めることが必要である。』
つまり、まず『習慣を変えられない人』がそこにいるのであれば、それはその人がその習慣を『欠点』だと認めていないということになる。なぜなのか。それはバーナード・ショーの言うとおりだ。それを決めたのが『自分』だからである。ということはどういうことだろうか。おのずと浮き彫りになってくる。そういう人は異常なまでに自己愛に徹しているのだ。
私の部下で、丸10年自分の習慣を変えられない人間がいる。例えば、入社して10年も経つ彼が、この5か月で遅刻した数、実に20回。新入社員でもこういう数字は出さない。彼がどれだけ異常なまでの自己愛を持っているかがわかるワンシーンである。彼曰く、
という。人が本性を現すのは一人の時である。その時に、利己的であるか、利他的であるかは露呈するわけだ。かつて、『宗教はやりません』と言った彼など、同じ主張をする私とは一線を画す場所にいる。私が宗教をやらないのは、宗教の教えに目を通し、それでも自分には必要ないと冷静に判断したからだ。『四聖』に数えられる、
孔子、
ブッダ、
キリストと向き合い、
世の偉人たちの教えに目を向けた。
しかし彼の場合、そんなことはしていない。宗教の勉強もしていなければ、大学にも行っていない。そういう人間が私と同じ立場で宗教をやっている人間を非難するのはお門違いである。
私は『彼のような人間こそ宗教を持つべきだ』と主張している。私の両親はクリスチャンで、それについて嫌というほど悩んだ半生だったが、しかし、彼のように表裏的で、自分を律せず、自己愛に徹してしまうような人間ほど宗教を必要とするのだと言うことを、学んでいく過程で知ったのだ。しかし彼は宗教を持たない。なぜなら彼は自分が可愛いからだ。そんなことをして窮屈な人生を生きるくらいなら、身軽で楽をして生きていく方がいい。そう考えているのである。
『人は、欠点をそのままでは直せない。それには、まずその欠点を快く認めることが必要である。』
彼がその人生を更生する日が来るのであれば、それはその異常なまでの自己愛、つまり被害者意識が完全に消え去ったときだ。自分を被害者だと思えばさぞかしこの世を生きるのが楽だろう。だが、楽を求めれば『楽しい』人生を送れないというジレンマがあるということを理解する必要がある。一日でも早く。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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