名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
脳には『ゆらぎ』というものがある。そのゆらぎに調和する周波数を聞くと心が沈静し、リラックス効果を得られることは、多くの人が無意識にでも知っていることだ。
例えば、タイガー・ウッズやイチローといった超一流選手が、あれほどまでに努力を重ねているのに、土壇場になってプレイに乱れが出てしまうことがあるのはなぜか。権威ある脳科学者、池谷裕二氏の著書『単純な脳、複雑な「私」』にはこうある。
たとえ同じ場所、同じ距離、同じクラブと、全てを同じ条件して打ったとしても、なぜかうまくいくときと、いかないときがあるんだ。それはなぜかって話。(中略)では、その握力の強弱は、何によって決まるのか、というのがこの論文。結論から言うと、それは『脳の揺らぎ』で決まる。(中略)──ゆらぎ。そう。回路の内部には自発活動があって、回路状態がふらふらとゆらいでいる。そして『入力』刺激を受けた回路は、その瞬間の『ゆらぎ』を取り込みつつ、『出力』している。つまり、『入力+ゆらぎ=出力』という計算を行うのが脳なんだ。となると『いつ入力が来るか』が、ものすごく大切だとも言えるよね。だって、その瞬間のゆらぎによって応答が決まってしまうんだから。結局、脳の出力はタイミングの問題になってくる。
この様に、脳にはゆらぎがある。周波数の様なものがある。これとうまく調和するとき、人はリラックスするし、この波が少しでも乱れると、出力にも乱れが出てしまう様になる。では、『心の音楽』ということはどういうことだろうか。
それはさしずめ、『整えられた旋律』である。つまり『聞けるメロディー』。『デタラメじゃない楽曲』だ。デタラメなのは、子供がピアノの鍵盤に手を乗せ、旋律を整えることなど眼中になく、デタラメに音符を叩きつけて音を鳴らす、あれである。要は、『楽譜』の持たない彼らが奏でるこの旋律が、『戦慄』なのだ。恐ろしいのである。『戦慄のメロディー』なのだ。
調和できない。調和していない。何しろ、『揺らぎ』もなにも、『それ自体』がない。だからそれに合わせて奏でる、ということもない。だから常に、妙に『外れて』いる。鍵盤でシャープを押した時の、あの妙な恐怖感。あれだ。あの、『はずれた感じ』が、多くの人に妙な違和感を生むのだ。
まるで、『影』だ。掴みどころが無い。だから調和の取りようがない。しかし確かにそこに存在していて、彼らには『人間』が往々にして持っている規範意識が通用しない。例えば調和だ。
(なぜ調和しなければならないのか?)
(なぜ楽譜通りに演奏しなければならないのか?)
そう言って彼らは、自分のアイデンティティ(身分証明)を、人々と足並みをそろえることでは、見い出せないと考える。しかしかといって、
(そもそも楽譜が無い)
自分が奏でたい音楽もないのだ。何が正しくて、悪いという、規範意識が無い。まるで『もぬけの殻』だ。こういう人が往々にしてどういう行為に走るか、人々は何となく、周知している。彼らには、『法律、ルール』という人為的な『楽譜』は通用しない。もっと、確かで、厳かで、人智を超越した『楽譜』を用意しなければならない。私はそれが、『愛=神=真理』という楽譜だと、信じて疑わない。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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