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シェイクスピア『一つの顔は神が与えてくださった。もう一つの顔は自分で造るのだ。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

ふむ…。

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考察

『神が与えた一つの顔』。これは、物心がついたときには、すでにあった自分の顔のことである。『もう一つの顔』。それは、『顔がきく』という言葉があるように、その人間の力量そのものである。何をして、何を積み上げ、何を犠牲にし、何を得たか。挑戦し、失敗し、成功し、やり抜き、やり遂げ、そんな人生の生き様そのものが、その人の『もう一つの顔』なのである。

 

信頼性、信憑性、人格、人徳、人望、器、呼び名は様々だが、言っていることは大体同じ。それがその人の『もう一つの顔』なのである。それを造り出したのは神ではない。その人間の努力だ。そこまで考えると、シェイクスピアのこの言葉の意味も、見えて来るのである。

 

顔

 

私も、10代前半の頃の写真と今の写真で、顔つきが違う。本当にどこかを整形でもしたかのように、目つきから何まで違うのだ。物心おぼつかない小学生の頃だったら、一時的だが『いじめ』を体験する時期もあった。その体型では『デブ』だとふざけて揶揄された時期もあった。しかし、今の私にはそれらの概念は、無縁である。何しろ、克服した。決意したのだ。自分の人生の舵を握ること、人生に主体的になることを決意すると人間は、文字通り、顔つきまでもが変わってしまうことを、私はよく理解している。

 

キリストは言った。

 

ナポレオンは言った。

 

自分の人生の舵を握るのは、自分以外に存在しない。私はとある二人の野球選手の運命をこの目で見ている。表現に問題があるので名前は伏せるが、一人はいわゆる美形であり、もう一人はいわゆる不細工だった。

 

野球選手

 

その二人は、大学へ進学するときが運命の分かれ道だった。美形の方は大学へ行き、キャンパスライフを送りながら野球を続けていく道を選んだ。不細工の方は、高校を卒業したらすぐプロの道へ入って野球一筋の人生を選んだ。数年経ち、プロに入った彼は確実に実績を積み上げていった。一つ、また一つと経験値を積み上げ、確実に結果を残していった。そして日本一と言われるまでの称号をいくつももらえるまでになり、ついにはメジャーリーガーの道へと進んだのだ。

 

一方、美系の彼は無事にキャンパスライフを終え、ようやくプロに入った。だが、彼との間に空いた距離は、埋まることはなかった。そこから何年経っても、それは同じことだった。不細工の彼は格好良かった。顔だけを見れば心の底では皆美形の彼を評価するだろう。だが、野球一筋の道を選んだ彼の覚悟が創り上げた顔は、もはや『美形、不細工』という枠に収まらないような、立派な風貌だった。

 

風貌

 

一つだけ言えるのは、彼がこの顔になったのは、彼が覚悟を持っていたからだった。たった一度のこの人生で、出来る限り命の炎を燃やす。そういう覚悟が、彼のこの顔つきを創り上げたのだ。

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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