名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
かつてのPRESIDENTに掲載されていた、『蕭何(しょうか)の武功』に書いた実話を見るのが手っ取り早い。
皇帝(将軍)、軍師、武将。正直、戦と言って思いつくのはこの3つの要と、兵隊になるだろう。しかし、その『蕭何の武功』の文字通り、当時、『漢』の皇帝であった劉邦から最も評価されたのは、軍師の張良でも、武将の韓信でもなく、援助するだけの役割だった蕭何だった。
それについて文句を言った他の人間の声をよく聞くと、自分を棚に上げ、あるいは蕭何に対する、揶揄、批判だった。人は自分の欠点は見て見ぬふりをするが、人の欠点はよく目についてしまうものである。
フロイトは言った。
自分にとって不快で、不愉快で、都合の悪い事実に蓋をし、見て見ぬふりをすることによって気が楽になるのだ。気を楽にしなければ人生を生きていくことはできない。人生を生きていると、いろいろなことがある。それにすべて対応していくためには、ストレスからなるべく身を遠ざけ、コンプレックスや恐怖を包み隠して生きていくのが『応急処置』だからだ。
だが、それはあくまでも応急処置にすぎない。バンドエイドを貼っても癌は治療できないように、肥溜めに蓋をして見えなくしてもそこから匂いが漏れてしまうように、原因である根本を直視し、その問題を自分なりに解決しないと、その悪の根源が人生に何らかの形でサインとなって現れることになる。
私は無宗教だが、ブッダは言った。
『木をノコギリで切り倒しても、その根っこが強力なら再びニョキニョキ生えてくる。それに似て、君の心に巣食った欠乏感があまりに強力な呪いであるがゆえ、一時的に落ち着いても根は生きているから、すぐにまたニョキニョキと伸び、苦しくなり、『足りなく』なる。』
根っこと枝の原理だ。枝をいくら切り落としたところで、根っこが腐っていたら、また同じような枝が生えてきてしまう。
『おまえは、他人のなかにある自分と同じ欠点をむち打とうとするのか。』
この場合、自分を棚に上げて人の欠点ばかりを責める人間の姿がそこに想像できる。だが、感じる雰囲気は、『その責める人間を許していない』というものだ。相手が受け入れないで困っているところに人が来て、『お前が自分を棚に上げているからだ』と注意しているのだろうか。どちらにせよ、人は他人に厳しく、自分には甘いところがある。それを真逆にさせることができたとき、人は一流になる。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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