名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
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考察
論語にはこうある。
『孔子が言われた。「腹いっぱい食って、一日中のらくらりして一向に心を働かさないというのは何とも困ったものだ。それなら博打や双六といった勝負事をしたほうがまだマシだ」と』
何もしないよりは、博打をする方がまだマシだと孔子は言うのだ。失敗は全て、糧になる。だから何もしないで過ごすということは、当然成功もないし、失敗もない。成功体験がもたらす恩恵は言うまでもないが、失敗すら体験していないという事は、それだけ糧、つまり栄養が足りない。『糧』とは自分の人生という木の根っ子に蒔かれる、栄養である。栄養が足りない、あるいは間違った栄養を与えられた木は、正当に成長しない。
私もよく失敗をするが、これでも周囲からは非常に几帳面な人間だと認識されている。にも関わらず、未だに失敗は繰り返されている。例えば、『背中ニキビ』だ。これはよく、忘れた頃に出来てしまう。夏以外の季節にはほとんど症状が出ないので油断してしまうのだ。忘れてしまう。だが、必ずこの夏の時期、つまり皮脂が多く分泌される時期に強制的に思い出すことになってしまう。
しかしこれは『糧』だと思わなければならない。この失敗を真正面から受け止め、学習すれば、二度と起こらないからだ。あるいは、前始末出来る。もしくは、子孫に教育が出来るのだ。普段から乾燥を避けて保湿し、睡眠と栄養を考え、入浴の仕方一つでも先に考えて対策しておけば、この症状は回避できた。化学繊維を使い、摩擦でもって熱を生み出す画期的な洋服は、デメリットもある。綿や通気性の良い生地で出来た洋服を着て、こまめに汗を拭いて清潔にし、あるいは過度なストレスを背中に与えない。
デスクワークで一日中悪い姿勢を保っていたら、それが身体に与える影響は大きく、それもこの症状の原因になるというのだ。他の季節に油断していたように、この知識はこの失敗を経験しなければ身に付かなかった。同じように、全ての失敗はむしろ『新たな栄養源の確保』と考えるべきである。そこで得た栄養を、次の『枝』に活かす。するとその枝には見事な花が咲くのだ。
周囲はその花を見てこう言う。
しかし実際には、『失敗を糧にした』だけなのだ。
『浪費』とは、失敗が含まれる経験の事である。しかしそれは『糧』になり、『類稀な花』を咲かせる『新しい枝』の源になる。成功はもちろん、失敗すら経験しない、つまり何もしない時間ほど無駄な時間はないのだ。青年時代は往々にして『浪費』をしがちである。当たり前だ。人格が未熟な時期に『投資』が出来る人間などごく稀である。いないわけではないが、彼らとてそれよりももっと前の少年時代や、幼年時代に多くの『浪費』をしてきたのだ。何が投資で何が浪費かを知ることも出来る。それが『浪費』をすることのメリットであり、逆に言うとそれが許されるのは青春時代までなのである。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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