名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
それは恋を神格化しているからだ。つまり、実際は治療できるのである。その様に神格化する人間を傍から見ていると、まるで憑りつかれた信者である。『恋心は尊いんだからいいんだよ』とか、そういう風な考え方が、女を筆頭にして完全に蔓延しているのだ。宗教と同じで、この結論にはいちいち口を突っ込まないで、このままロマンチックなままにしておいた方が、『出る杭』として打たれない。
それにたとえば、ジョン・ドライデンのこの記事にも書いた、
二つの『病的な恋』の話を考えてもそうだ。まず一つ目は、実際にあったある日のニュースだ。
元交際相手の女性に、「このままじゃ貴女を殺してしまいそうで怖いんです」などとメールを送り、女性を脅したとして、21歳の大学生の男が逮捕された。
そして二つ目は、日本史上でも有名な事件。『阿部定事件』というものがあった。
阿部定事件(あべさだじけん)とは、仲居であった阿部定が1936年(昭和11年)5月18日に東京市荒川区尾久の待合で、性交中に愛人の男性を扼殺し、局部を切り取った事件。定は逮捕されると
「私は彼を非常に愛していたので、彼の全てが欲しかった。私達は正式な夫婦ではなかったので、石田は他の女性から抱きしめられることもできた。私は彼を殺せば他のどんな女性も二度と彼に決して触ることができないと思い、彼を殺した…」
なぜ石田の性器を切断したかは
「私は彼の頭か体と一緒にいたかった。いつも彼の側にいるためにそれを持っていきたかった」
と供述している。
『Wikipedia』▲
この様な『歪んだ恋の病』を患った人間、ストーカー殺人の様な真似をしてしまう人間は、人間の世界では、遥か昔から行われてきたわけで、そうするとそこに『治療しえない病』という印象を持つことは容易だ。しかしそもそも、そのような人間の歪んだ心が、本当に『恋のあるべき姿』なのか、という点においては、首をかしげざるを得ない。また、権威ある脳科学者が非常に興味深いことを言うのだ。
『ヘロインをやっているときと、恋をしているときの脳の状態が、瓜二つなんです。』
実は、『恋は盲目』という言葉は、本当なのである。恋をするとき、脳内の『テグメンタ』という部分が活性化していて、実は、これがヘロインを使用しているときの脳の状態と酷似しているというのだ。だとすると、前述したような歪んでいて、猟奇的な病を患った人間は、『麻薬中毒者』のそれと同じ奇行であり、あまり『純粋な恋に落ちた人』という印象は受けない。どちらかというと『恋の魔力に堕ちた人』という方がしっくりくる。
恋、麻薬、暴食、怠惰、嫉妬、憤怒、強欲、傲慢、
人間の心は実に複雑に出来ており、まずは、その事実を理解することが、治療の第一歩となる。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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