名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
『机上の空論』とは、頭の中だけで考え出した、実際には役に立たない理論や考え。『絵に描いた餅』とは、どんなに巧みに描いてあっても食べられないところから、何の役にも立たないもの。また、実物・本物でなければ何の値打ちもないこと。では、例えば『赤壁の戦い(レッドクリフ)』における、軍師の周瑜や諸葛亮孔明はどうだろうか。彼らの主君の劉備や、孫権は?彼らはまるで『机上』の人ではないのか。『戦場』で兵士に命を懸けて戦わせて。なぜ自分たちは戦わず、本部にいるのだ。
だが例えば、サッカーには選手ではなく監督がコートの外にいるように、ボクシングや格闘技で場外にコーチやセコンドがいるように、戦にも軍師、そして大将がいるのだ。『ナスカの地上絵』のように俯瞰、客観からでしか見えない景色があり、あるいは戦場というあまりにも情と熱が煮えたぎる場所から離れ、理路整然と攻略や退陣の指揮を執る彼らの存在は極めて重要だ。
その意味で鈴木氏の言葉はなかなか奥が深く、机上にいなければならない役職もあるし、事務員のように机上でしか出来ない仕事もある中、しかしこの言葉はそういう全ての人間にもしっかりと突き刺さるのである。事実、諸葛亮孔明は矢を5万本用意した。周瑜は情報操作をして敵をかく乱させた。劉備は国民が移動する為の草鞋を編み、あるいは敵を欺くために味方を欺く勝負に出た。彼らは確かに戦場の前線には出ていない。そこには、関羽や趙雲や張飛率いる、鍛え上げた大勢の兵士が出ていくからだ。
自分にしか出来ないことをする。類稀な頭脳を持ったならその頭脳を戦略でもって活かせばいいのだ。戦場に出ると、鍛えてないなら逆に足手まといだ。彼ら名のある幹部たちは、冒頭に挙げた、『頭の中だけで考え出した、実際には役に立たない理論や考え。』を持っていたのだろうか、あるいは、『何の役にも立たないもの。また、実物・本物でなければ何の値打ちもないこと。』でもって足を引っ張ったのだろうか。
実際はその逆だ。そう考えると、机上は机上でも、実践で役に立つ理にかなったものを練るのなら、それは『戦略』であり、戦略は立派な『行動』なのだ。ダメなのは『机上の空論』。『机上で練られた戦略』であれば、それは立派な『行動』である。鈴木氏の言葉で、そういう風にも内省できる。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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