名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
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考察
ドイツの哲学者、ヘルダーは、
と言ったが、その『暴君』に時に、助けられることがあるということだ。
例えば私の場合で考えても、自分の悩みや相手への怒り、ストレスを日記や何かに書きなぐり、それを手紙にして、あるいはネットに公開するつもりで書きたいだけ書くと、書き終えた頃には、少しスッキリしている自分がいるものである。まるで『解毒』だ。吹き出物や、汗、涙、排泄物が、身体の中の不要なものを排出して綺麗にしようとする様に、中に不要物、不純物を溜めておくことは、身体に毒である。
『憤怒』に支配されている状態など、とくにこの『毒』が最高潮に活発化しているときだ。緩和するつもりで排出し、あるいは少し時間を置いてみるのが、良い薬になる場合がある。『EQ こころの知能指数』にはこうある。
<癒しの知恵>
『ロビン・フッドのゆかいな冒険』のなかで、ロビン・フッドが若者に向かって言う。『なあ、お若いの、おぬしの悩みを話してごらん。ざっくばらんにな。話をすれば、心の悲しみも、いくぶんかはまぎれるものだ』(村山知義・村山亜土訳)。庶民の知恵も、捨てたものではない。不安な心から重荷を取り除くことは、妙薬に匹敵する。ロビン・フッドのアドバイスを化学的に裏付けたのが、サザン・メソジスト大学の心理学者ジェイムズ・ペニペーカーだ。ペニペーカーは一連の実験によって、心の悩みは吐露させてしまったほうが医学上有益なことを証明した。実験の方法は、きわめてシンプルだ。被験者たちに、『生まれてこれまでに最も深く傷ついた経験』について、あるいは現在頭を悩ませている問題について、一日15分ないし20分かけて文章を書くという作業を5日ばかり続けてもらうのだ。
この告白は驚くべき効果をもたらした。被験者の免疫機能が高まり、実験後6か月間の通院回数が減り、病欠日数が減り、なかには肝臓の酵素分泌が活発になった例さえあった。しかも、文章につづられた心の動揺が大きかった人ほど、免疫機能の改善が著しかった。
私の経験は、偶然ではなかったのである。怒りの矛先をその対象者に向ける前に、ちょっと違う場所で発散してみる。すると感情的になって冷静さを失っていたことから見えなくなっていた、見るべき点が見えてきて、問題がスムーズに解決する場合がある。例えば、その人がなぜそのようなことをしたかという、目的についてその人の立場で考えられるようになり、こちらの感情を第一に考えて話を進めることが自分勝手であるということがわかってくるのだ。
このことを覚えておきたい。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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