名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
聖書の次に世界的に出版されているという、あの『ドン・キホーテ』の物語を生み出したセルバンテス。この作品は2002年に『史上最高の文学100選』で見事に1位を獲得した。この言葉にも、あの言葉が当てはまる。
『刑務所の鉄格子の間から、二人の男が外を見た。 一人は泥を眺め、一人は星を眺めた。』
セルバンテスは、『災難に合わせて』と言うが、そこがポイントだ。この鉄格子の言葉を想像力がない人間が見ると、
は?
となる。
刑務所に堕ちた時点で、終わってんじゃん
となる。だがそんな彼も、もう少し人生の経験を積んだらこの世の深みを知り、思慮深くなるだろう。もう一つ例を出そう。私の前職の上司が、私に対して威厳を示そうと思ったのか、意気揚々とこう言ってきた。
そうか。だが私は、まだ幼い小学生で、死んだ親の借金、1億円を背負った人間を知っている。
人生とは、『海』だ。『深海』に潜ったわけでもないのに『海』を語ると、それだけで軽薄な人間だということが露呈してしまうので気を付けた方が良い。さて、確かに『鉄格子』の話を、塀の外にいる人間が聞いたら、
俺は(私は)星どころじゃなく、恋人に会える。温かい風呂や、ふかふかのベッド、居心地のいいソファー、どんちゃん騒ぎ出来る仲間、美味い食事、酒、たばこ、ドラッグ。動き回る自由、スポーツ、読書、セックス、テレビに映画に海外旅行。星しか見れない奴と俺とでは、所詮幸福のレベルが違うよ。
などと、自分が受けられる『快楽』と比較して、そう思うだろう。確かにそれは事実だ。だが、そんな彼も、それは一時的であり、いずれは死ぬのである。それもまた、事実である。この言葉は、そんな彼が死の床に着いたときにも、救いをもたらしてくれるのだ。
人の10倍の速度で歳をとる先天性の病に生まれた人間がいた。彼女は、親よりも早く歳を取り、死んでいく運命だった。だが、背丈は年相応なのである。肉体とその限界値だけが10倍の速度で進むその彼女の人生は、世界で見ても極めて稀。数奇な人生である。だが彼女は人生を楽しんでいるように見えた。大好きな動物と一緒に居られるからという理由でペットショップで働いたり、遠く離れた異国にいる、同じ病を持つ人間に恋もしていた。
彼女の人生を、一体誰が『哀れ』だと思えるだろう。彼女よりも人生を『楽しむ』ことが出来ていると、どうして断言できるだろうか。自分の運命を受け入れ、一所懸命前向きに生きた彼女の人生は、この言葉の意味するところの真髄を捉えている。
人生なんて、『災難』だ。混沌として矛盾だらけの、理不尽で、儚い運命の下に生まれたこんな人生、死ぬんなら、どうしてわざわざ生まれたのか。どうせ死ぬのに、なぜ生きなければならないのか。どうせ死ぬなら自殺したって、人を殺したって、なにしたって別にいいじゃないか。 それで死刑になったって、射殺されたって、別にいずれ死ぬのは同じだ。
生きるのが辛い。生きるのが億劫。この世を生きる意義を、見出せない。そんな時、この言葉や彼女の人生を思い出せばいい。『そんな災難な中でも』、人間は前を向いて生きていくという選択肢を持っていることに気が付くだろう。
確かにいずれ死ぬ。だがそれがどうした。だからといってそれが、人生を下を向いてくよくよと生きていく理由にはならない。この”意味”の無い儚い人生に、尊い”意義”を見出すのが、人間の”意地”である。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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