名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
視野を狭くし、生きる範囲を小さくすれば、そりゃあ綺麗でいられる。自分が好きな色が『白』なのであれば、それに囲まれて生きていけるだろう。その他の事は見て見ぬフリをすればいい。一切関係ない。そして、(関係ない)という自分勝手な考え方さえも隠蔽し、(私は汚れていない存在よ)とでも言いきかせ、生きていけばいいのだ。
しかし、視野を広くし、生きる範囲を宇宙規模にすればそうはいかない。何しろ、多様性が広がっていて、混沌としているのがこの世だ。『白』以外の色を見なければならない。青、赤、黄色というハッピーそうな色もあるが、どす黒い漆黒の澱んだ色もその目で見なければならなくなるだろう。
太宰治は言った。
我々は、前者のような生き方をすることぐらいでしか、『白』の世界を確保することは出来ない。この、虚無たる混沌の闇の中で生きる、それは人間が生み出した、『この世を生きる智慧』なのかもしれない。
ニーチェは言った。
『論理は完全な虚構の見本である。現実の中には論理などは存在せず、現実はまったく別の複雑極まりないものである。我々は実際の出来事を思考においていわば簡略化装置で濾過するように、この虚構を図式化することによって記号化し論理的プロセスとして伝達および認識可能なものとする。』
『1+1=2』という絶対原則でさえ、『それは人間が認識できる記号だ。実際はもっと複雑である。』というのであれば、もう、この世は混沌そのものである。我々の頭はショートする。ということで、これらも全て、人間が生み出した、『この世を生きる智慧』なのかもしれない。
映画、『ヴィレッジ』では、自分の最愛の子供が暴行を加えられてその遺体が町のゴミ箱で見つかったような経験を持つ親たちが、子供をそういう社会の『悪』に染めたくない一心で、自分たちで土地を買い、”白い世界”を創ってしまった ということの倫理について考えることが出来る。それを観れば、このテーマについて更に深い内省をすることが出来るだろう。恐らく、どうすることが最善なのかの、結論を出すことは出来ないはずだ。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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