名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
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考察
チャーチルがこんな言い回しをしたのには理由がある。『人間を知っている』のだ。人間とは、恒久的に未熟なのである。恒久的、つまり未来永劫として、常として、ずっとだ。その理由を知りたければ、歴史を紐解けばいい。例えば、経済学の巨人と言われたガルブレイスは、1636年のチューリップ狂の経験以来、何も変わらないある法則を見極め、こう言っていた。著書『バブルの物語』にはこうある。
『個人も機関も、富の増大から得られるすばらしい満足感のとりこになる。これには自分の洞察力がすぐれているからだという幻想がつきものなのであるが、この幻想は、自分および他の人の知性は金の所有と密接に歩調をそろえて進んでいるという一般的な受け止め方によって守られている。』
また、『『中国古典』の教え』の『史記』にはこうある。
『地位が上がったり下がったりすることによって、付き合いの深さが良くわかる』
こちらが調子のいい時は放っておいても人は集まるが、落ち目になると、さっと去っていく。遥か昔から今において、変わることのない愚かな習性である。『だが、初めからそれが人情だと心得ていれば、人が寄ってきたからといって喜ぶこともないし、去っていったからといって嘆くこともないのである。』
これだけではないだろう。ブッダや、
キリストの時代まで、
遡って見ても同じだ。2000年、2500年も前にあったのは奴隷制度や身分差別だ。そして戦争もあった。これでもう十分だろう。人間は恒久的に、未熟なのである。だとしたらチャーチルの言葉の意味もすぐに理解できる。『絶対に』をそれほどまでに強調する思慮の根幹にあるものも、見えて来る。そして、『それ』に打ち勝とうとする強い意志も見えて来る。それがあったからチャーチルは不屈のイギリス宰相として名を残すのだ。そういう不撓不屈の精神がなければ、困難・試練の壁を乗り越えることは出来ない。
言い聞かせる意志が頑なであればあるほど、直面している試練の壁が大きく、険しい証拠だ。言うなればそれは、人間の新境地。人間の新境地を開拓する時、人は最もその潜在能力を発揮するのかもしれない。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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