名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
積む時は、倒れないように、バランスを整えながら、あるいは、それが積み上げられたときの形容を考えながら、思索し、葛藤し、理念と信念を基に、それを一つずつ慎重に、積み上げていく。
しかし、一歩でも間違えたら、崩壊だ。積木あたりを積み上げていけば、その様子が手に取るようにわかるだろう。それを崩そうと思えば一瞬でいいのだ。書いたように、形容を考えないで積むのもダメだ。成長と膨張は違う。膨張的に膨らんだものは、大体、形容を考えていない。だから、それが膨らんだとき、周囲に与える影響は『違和感』なのである。
違和感のある存在には人は、眉をしかめる。眉をしかめられた存在は、社会から淘汰される。淘汰された存在は、『成功』とは対極の位置にある。破綻であり、失墜であり、転落なのである。私は以前、このことについてよく怒りを覚えていた。
(なんという理不尽があるのだろうか!)
しかし、今書いたようなことを考えた時、
(成長と膨張は違うんだよなあ)
と思うやいなや、この胸の憤りは収まった。松下幸之助からその名を継いだ現代の経営の神、稲盛和夫も、こう言っている。
『同じ山があったとき、Aの山はどういう風に出来て、何で出来ているかもわからずいつの間にか出来ていた山で、Bの山は、10年20年30年かけて、少しずつチリを積もらせ、山にしたというとき、人は、Bの山を信頼するのではないだろうか。外部からの信頼だけじゃない。Bの山は、人として、企業として、とても強靭で、逞しく、生きがいがあるのである。』
自分が追及するべきなのは、すぐに弾けて消える『膨張』ではなく、確かな道を歩いてきた経験と自信の上に成り立つ『成長』なのである。だとしたら、それにかかる時間は刹那ではない。十分な時間を使って、その土台を築き上げるべきである。吹けば吹き飛ぶ藁の山ではなく、本当に堅固な建造物を建てたいのであれば。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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