名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
パレートの法則とは、別名『80対20の法則』と言われ、この世のあらゆる問題は、往々にして『80対20』に分かれている、ということを示唆した法則である。これだけで考えても、世界の大多数の人、つまり80%の人、ここでいう四分の三の人が、我々の人生の周りには、溢れている。
ここでポイントなのが、『望みをかなえてやる』ということと、『望みをかなえてやれば、好かれる』ということである。
福沢諭吉は言った。
『好かれる』というのはつまり『ニーズを満たす』ということ。つまり、『80%の人のニーズは、猿にでもわかるように簡潔にしたエッセンスのみ』ということであり、それ以外のことをするなら、嫌われるのである。
私はこれを考えた上でも『好かれよう』とは思わない。そもそも福沢諭吉は、筆一本で食べていこうと決めて相談をしてきた尾崎行雄に対して、そう一喝したのだ。この意味が分かるだろうか。
『確証バイアス』とは、読んで字のごとく『自分の考えの確証が欲しいために、自分と同じ意見を拾い集めて、(やっぱり正しかったんだ)と、思い込みたい』という『バイアス(思い込み)』である。
つまりカーネギーは、
『確証バイアスに支配されている人間には、確証を得させてやれば、その刹那は人間関係がスムーズにいく』
と言っているわけだ。重要なポイントは『その刹那は』ということである。刹那というのは一瞬だ。つまり、極めて短い時間で言うならば、ということになる。従って、『その後、しばらく時間が経つと』、話が変わってしまうことがあるということだ。
もう一度カーネギーの言葉を考えてみよう。
『あなたが明日会う人々の四分の三は、「自分と同じ意見の者はいないか」と必死になって探している。この望みをかなえてやるのが、人に好かれる秘訣である。』
『望みをかなえてやる』という言葉が出てきている。だが、これは、意図的なものを感じるわけだ。つまり、わざとそうする、ということだ。ということは、『本当はその人と意見は違うが、あえて好かれるために、意図的に自分の意見が同じものである、という主張をする』という事実が見えて来る。
私は様々な経験を積んできた人間だ。この言葉はまるで、詐欺師に対するアドバイスだととらえても、全く違和感はないのである。こういった視点からもこの言葉を考える必要がある。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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