名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
運営者
考察
しかし、それは愛への曲解である。『愛=与えるもの』であり、『奪いたい』のであれば、それは『恋』だ。嫉妬し、相手を欲し、手に入れることに執着し、心を奪われ、かきむしられる。それがまるで、良いことの様な概念がまかり通っているが、この永井荷風の言葉もそれを助長しかねない。それであれば、残念ながら間違いだ。
つまり、相手を愛しているのであれば、『憎む』ことにはならない。それは、30年間親に宗教を強要され、それを今でも、これからも未来永劫許せそうにない、私が言っているのだ。間違いない。
私は、自分の親と価値観が違うということを認めることが出来なかった。それは、『愛しているから故』に、締め付けられた心の苦しみだった。断固として自分たちの信仰を曲げようとしない親を見て私は、
(だったら死ねばいい)
と、本気で念じたものだった。だがどうだろう。本当に父親が死んだ。そして、親はもうこの世に、母親ただ一人になった。私は人生がたった一度しかないことを悟った。そしてそれは当然、二人の親にとっても、その通りだった。
だとすれば私は憎むべきだろうか。今でも、かつて食事の前に『イエス様にお祈りを捧げる』ことを強いられたトラウマから、食卓を一緒に囲って食事を摂ることが出来ない事実を。
それとも、『赦す』べきだろうか。掛け替えのない親が決めた、たった一つの一生を。『許す』ことはない。だが、『赦す』ことなら出来る。それが『愛』だ。この決定的な事実を曲解した人間が、嫉妬にかきむしられた自分の心を『恋心』と美化し、時に相手の命を奪うべく、道を踏み外す。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
当サイトにある500人の偉人の8000の名言は、ぎゅっと集約して『38』にまとめられます。人間がいる以上未来永劫廃れることのないこの情報を、決してお見逃しなく。
『38の黄金律』へ
名言一覧
Pickup名言
名言AI
トマス・ホッブズ『法は人間の活動を除去すべきものではなく、指導だけを行なうべきものである。それは、自然のつくった川の岸が、流れをせき止めるためのものではなく、流れに方向を与えるためのものであるのと同じである。』 藤田田『みんなが”だめだ”と言うから成功すると思った。』 三木清『感傷には常に何らかの虚栄がある。』