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考察
何しろ『猿』は、それによって無駄な争いを避けてきたのだ。茂みで何やら音がした。猿は敵だと思って、牙をむいて叫び、威嚇する。しかし、茂みから出てきたのは、仲間だった。その時、猿はその威嚇用に作った顔をすぐに変えられないので、歪めて『愛想笑い』に変えて、その場を収めたのである。
この考え方を一つ覚えておけば、なるほどこの話の理解もすぐに深まる。一種の処世術だ。とても有効である。 もちろん私は、だからといってそれに甘んじることはない。私の場合は、相手が『害』となったって、自分の中でそれを『解毒(無害化)』させる能力を持っている。もちろんそれは自力で創り上げた能力だ。最初はというと、真っ白な白が、黒い物に触れ、黒く染まっていく速度で、傷ついてばかりだった。
だが、『免疫力』という言葉をよく聞くだろう。昔の人は根菜の根っこや皮まで食べたから頑丈だったとか、ある貧乏人は、洗濯機の中に入って体を洗ったり、泥や花を食べて幼少期を過ごしたというが、 大人に成った彼の免疫力は、人一倍、二倍優れたものに成長していた。
海外の泥水を飲んで、周りがみんな食中毒になっている中、彼だけが何ともなかったのである。その考え方と同じだ。私は免疫力がついたのだ。だから一概に『害』に難癖をつけるということはしない。あるいは、宮崎駿の名作『風の谷のナウシカ』の『腐海』誕生の秘密となった、『水俣病問題』についてを紐解いても、この話の奥は更に深くなる。だがこれは上級編だ。初級編としては、前述した処世術が賢い選択肢となる。
『微笑も挨拶も相手を無害化し同時にこちらの緊張を解く。』
わざと害を受け、それを利用して免疫力や無害化させる力を身につけるのは上級編だで、まずはこの『前始末』的に無害化させる事実を知っておくべきである。見るべきなのは以下の黄金律だ。
確かにその水銀の問題に関しては、『有機水銀分解菌』を作った植物は偉い。だが、結局そこに至るまでに、多くの人間に甚大な被害を与えてしまったという事実から目を逸らしてはならないのである。つまり、その貧乏な少年は頑丈に育ったからいいが、そうならず、悲惨な目に遭う人や動物や植物の存在があるのだ。その決定的な事実からも目を逸らすべきではない。『前始末』がとても重要だということである。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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