名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
『長い人生のうちには、体も心も最低の状態で、もう死んだ方がましだと思うこともある。 ところが、死ぬのも結構難しい。となればもう、嫌でも、歯を食いしばってでも、希望の火を燃やすしかない。それが生きる手だ。』
この世がどんなにレモンの様に、ただただ酸っぱい存在だと思っても、それは単なる勘違いだ。『レモンは、レモネードの材料』なのである。
作家、尾崎一男は言う。
そこにも書いたが、我々は、『まだ、生きてる』のである。そのことについて、一度じっくりと考えるべきである。
関連リンク:ゾロ『どうせ死ぬんだ。見苦しくあがいてみようじゃねぇか』
例えば私の部下は、まさに『体も心も最低の状態で、もう死んだ方がまし』という状況に近い人間である。だが、『体』は問題ない。五体満足で、風邪一つひかない健康な体だからだ。うちに入社して10年、一度たりとも体調を崩したことがない。
問題なのは『心』である。 心の方は、ほぼ腐っていて死んだ方がましという状況である。実際に彼が小学生の時に事故で失った、兄が生きていた方がましだったと何度も彼に言ったものである。
そのやり取りから8年以上が経ったが、たったの昨日も、朝、彼は遅刻をしてきたのである。それも、異例中の異例で、『仕事中にいくらでも昼寝、居眠りをしていい』という待遇を取ったのにだ。この待遇にするのに10年かかった。それをしたらもう終わりだとも考えた。それなのにだ。彼の心がどれだけ腐っているかが垣間見えるだろう。
もう死んだ方がいっそのことみんなが楽になる。こっちだって、気持ちは強いが、毎朝毎朝負をまき散らされ、心が動じないわけではないのだ。しっかりとストレスを負っている。そのストレスは心身に蔓延し、病に侵されることもあるのだ。
だが、人が自殺することを願う人間など、人としてどれだけの価値があるだろうか。彼がいなくなれば確かに一時的に楽にはなるが、しかし、それでも彼が残した負はこの世に残り続ける。それにこの手の問題は、私だけが抱えているものではないのだ。
例えば私の祖母は、統合失調症の息子、つまり私の叔父を抱えて生きていた。そして、その叔父は10年前に亡くなった。祖母よりも早くに亡くなったのだ。祖母はその後、私の妹に、
と言ったらしいが、その言葉にはこの叔父との問題が含まれていると判断できるだろう。もちろん生きている間は、しっかりと息子を愛した。我々家族、親族も、叔父を恨む人などいなかった。彼はとても良い人で、一人で奇行を取ることはあったが、害を与えるような人ではなかった。
しかし、彼と一緒に暮らしたのは祖母ただ一人だ。我々はたまにしか会わないからいいが、祖母は毎日その叔父と顔を合わせて暮らしていた。いつか治るかもしれないと期待しながら接して、結局そのまま息絶えたのだ。
介護疲れをする人、巻き込まれ『うつ』になる人。この世には色々な負担を負っている人がいて、その誰もが(この重みから解放されれば楽になる)と思っている。だが、本当にその負をまき散らす人の死を望んでしまったら、人間失格である。それがわかっているから、逃げられないから、人は巻き込まれ、負に侵されるのだ。
『長い人生のうちには、体も心も最低の状態で、もう死んだ方がましだと思うこともある。 ところが、死ぬのも結構難しい。となればもう、嫌でも、歯を食いしばってでも、希望の火を燃やすしかない。それが生きる手だ。』
祖母は逃げずに生きた。私はそんな祖母や、会社を起業した祖父、それを継いだ父をもちろん認めているが、別に彼らよりも大きな人間になれないと決めたことは一度もない。だから私も逃げずに戦おう。その戦い方にはちょっとした工夫がいると思うが、諦めたらそこで終わりだ。生きている限り、人は戦い続ける。希望の灯を燃やし続ける。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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