名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
『勝って兜の緒を締めよ』、『勝って奢らず負けて腐らず』、『ピンチはチャンス』、『バカと天才は紙一重』、これらの言葉の共通点とはまるでコインの表と裏のように、『成功と失敗』、『勝利と敗北』、『勝機と絶望』、『恭順と謀反』、そして『生と死』が隣り合わせになっていることだ。
以前ある人間が、
というスピーチをしていたが、彼は、少しだけ情報が整理しきれていない。『ピンチはチャンス』という言葉の意味とは、『ピンチに陥っている人は、後はもう上に行くだけだから、待っていればチャンスが必ず来るんだよ』という意味ではない。チャンスは待っていても来ない。自分から掴むものだからだ。
だが、その彼がスピーチしたのはオーディション。大舞台のオーディションで、彼はそう言ったのだ。その時点で実は、彼はすでに『チャンス』を掴みに行っていることに気づいていない。
オーディションに参加し、アピールし、最終審査まで残った。それは何を隠そう、自分が主体的に行動したからこそ、あり得た現実なのである。それこそが『ピンチはチャンス』の正体だ。ピンチという境地が、自分を主体的にさせる。そして、チャンスを掴む可能性を高めるのである。しかし彼の情報は混乱している。
この発言からはまるで、少しだけ前に出て、後は待っていれば、自分たちの才能やアイデンティティを認めてくれる人が現れて、苦労が報われる、そういう『淡い期待』が垣間見える。
それではダメだ。私の読み通り、彼は最終審査に落ちた。そういう気持ちでは、最前線の舞台で生き抜くことは出来ない。つまり、チャンスを掴むことは出来ないのである。最前線にいる人間の共通点は、何年たっても、何十年経っても、自分の地位に甘んじることなく、『ピンチはチャンス』だと奮い立たせ、『チャンスはピンチ』だと言い聞かせ、自分の出来る限りの全力を、出し惜しむことなく、放出し続けているということである。
誰かに何とかしてもらおうとは思っていないのだ。全ての状況を自分で支配する主体性がなければ、勝ち得る勝利もまた、刹那である。得意時代から転落することもまた、奢りであり、慢心である。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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