名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
敵を誤った方向に導くのは、重要な戦略の一つだ。正しい方向には導かない。むしろその方向を『退路』というように仕立て上げ、『誘導』するのだ。
例えば、『レッドクリフ(赤壁の戦い)』における、ある一コマだ。曹操軍の遣いが、旧友である周瑜に近づき、情報を盗もうと企んだ。周瑜は、久しぶりの旧友との再会に喜んだフリをして、酒を飲み、酔っ払い、偽の情報をさも『機密情報』かのように仕立て上げ、酔いつぶれてやむを得ず盗まれてしまった、という状況を故意に作り上げた。『メタの世界』を操ったのである。
旧友は、誤った『機密情報』を盗み、浮足立っていた。大きな手柄をあげられたことに、満足していたのだ。だが、それは全て周瑜の戦略だった。その後、偽の情報を掴まされた曹操軍は、撹乱され、一時戦況で劣位に陥った。激昂した曹操に、『旧友』は、処刑されてしまった。
また、話は私のケースに移るが、以前、とある拝金的な経営者が、私をどうにか吸収しようと、画策した。だが私は、その画策になど気づけないうつけのフリをした。なぜなら、その時はまだ、その人物がどれだけの者であるかを、注意深く見定めるべく時期だったからである。しかし相手は私を見誤り、『画策にまんまとはまった純粋な少年』という構図に確証を得ていた。
その中で、『さも、それを選択した方がこちらの利益がある』と見せかけた資料を提出して、提案してきたが、当然私は、それが『画策(誘導)である』ということがわかっていた。だが、『それ』にわざとハマってやった。なぜなら、その提案で私が得られるメリットが意外なほどにあったからだ。それに、もしその話を後で覆す様であれば、私は相手をどうにでも出来る自信があった。
何しろ、嘘をつくのだ。そんなことをしたら、まず血気盛んな私でなくても、憤りを覚え、ただでは済まないだろう。相手からは、(しめしめ)という、(思い通りに事が運んだぞ)という感情がにじみ出ていた。しかしそれは私も同じだった。
私はその関係性を通してきちんと『利益』を出し、相手も同じように利益を出した。Win-Winだった。そこまではよかったが、やはり最初に睨んだ通り、相手は私を吸収しようと画策したのだ。そんなことが私に通用するわけがないのだ。相手は、それまで従順に見えた私の態度が変わったことに動揺を隠せなかった。そして決別することになってしばらくして、気づいたことだろう。
(自分が最初から、思い違いをしていたのかもしれない)
と。いや、そうであればいいが。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
当サイトにある500人の偉人の8000の名言は、ぎゅっと集約して『38』にまとめられます。人間がいる以上未来永劫廃れることのないこの情報を、決してお見逃しなく。
『38の黄金律』へ
Pickup名言