名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
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財産の不平等があるのは、この世に宗教が存在しているからだ。と、ナポレオンは言うが、私にはあまりこの言葉がピンと来ない。しかし、ナポレオンはその言葉がピンと来たから、それを言ったのである。私もナポレオンの立場にいて、その目でその光景を見ていたら、きっと同じことを言っただろう。宗教が存在しているからこそ、不平等が起きている実態を見たら、間違いなく同じことを言っただろう。
だが、現代の日本を生きる私の環境で、あまりこの言葉はピンと来ない。だから日本では宗教的な内部抗争は起きない。従って、キリスト教とイスラム教が衝突していても、一体何がどうなって争いに発展するのか、とか、イスラム教内のスンニ派とシーア派がもめていても、何がどうなってそうなったのか、ということがピンと来ない。
では、ここはナポレオンの言う通りだとしよう。だとすれば、この世から宗教の存在を消滅させればいいのだろうか。
パスカルは言った。
あるいは、たった一つの宗教だけに絞り、全ての人間の思想を統一し、多様性を失わせれば、それで争いは起きないのだろうか。ウィスコンシン大学医学部やスタンフォード大学医学部で教鞭をとる、ブルース・リプトン博士の著書、『思考のすごい力』にはこうある。
人間の暴力は、生命維持に必要な分を超えた所有物の獲得や、ドラッグの取引と関連していることのほうが多い。ドラッグは人間自らがつくりだした悪魔の様な世界から逃避する為のものだ。また、子供や配偶者への暴力虐待も多く、これは世代から世代へ受け継がれていく。おそらく、人間のふるう暴力のなかで最も広く行われていて、かつ陰険なのは、思想統制だろう。歴史を見渡してみると、宗教運動や政府が構成員を攻撃へと駆り立てて、異議を唱える人たちや無信仰な人たちを処断するといったことは、繰り返し行われている。
思想統制をしようとすることは、極めて陰険な、暴力であるという見解があるのだ。宗教の多様性はあっていいのか、悪いのか、一体どちらなのだろうか。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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