名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
アンドリュー・カーネギーの知を引き継いだ彼の著書『思考は現実化する』は、驚くなかれ、全世界で7000万部を売り上げている。私が出会ったのは23歳の頃だった。名古屋に長期出張しているときのこと。昼時になったから、軽く弁当と飲み物、そして漫画雑誌か何かを買おうと思ってコンビニに入ったのだ。そこでこの本の図解版を手に取った。ふと目に付いたのだ。そしてパラパラとめくった。するとどうだろう。みるみるうちに私の頭をよぎったのは、
(この本を買わなければ後悔する)
そういうインスピレーションだった。その本がそんなに売れているなんて知らない(今知ったぐらいだ)。その本のタイトルも胡散臭い。図解版で、イラストが豊富で、嘘くさいと切り捨てれば、それまでだった。だが、(そうではない)という強いインスピレーションがあったのだ。そしてその本は今も尚私の本棚にあり、これからも未来永劫置き続けるだろう。私を再び、読書の世界へと誘ったキーパーソンの役割も果たしてくれたのだ。
さて、この『失敗や逆境の中には利益』ということについてだが、よく『ピンチはチャンス』と言うだろう。あれと指し示す根幹は同じだ。だがもちろん、意味を理解していなければ何の意味も成さない。以前、ある超有名テレビ番組のレギュラーを決めるオーディションで、勝ち残った数組の人間の中の一人が、意思表示でもってこういう発言をした。
などと言うセリフを、眉をしかめ、人に見られていることを意識しながら意気揚々と話す彼に、私は『違和感』を覚えた。
(彼は大きな勘違いをしている)
私の違和感は当たった。彼は落選したのだ。では、その『違和感』の正体はなにか?それは、『ピンチはチャンスっていうけど、それが本当なのかはわかりません。』という発言をした、深層心理に問題があった。なぜなら彼は、そのオーディションに参加した時点で、もうすでにピンチをチャンスに変えているのである。
受けるぐらいだ。『ピンチ(窮地)』なのだろう。大富豪はオーディションを受けない。そう考えると、そういう『ピンチ(窮地)』が、『チャンス(機会)』の機運を呼び寄せた。せっかく自分の意志でピンチをチャンスに変えて立候補したのに、ここぞという場面で『神頼み』にし、どこかで『悲劇のヒーロー』に酔いしれたのは、『主体的』ではない。
『主体性』とは、自分の意志でもって、ピンチだろうがチャンスだろうが、憂うことなく、浮つくこともなく、断固として『確かな一歩』を踏み出す姿勢のことを言うのだ。言い訳がましく、人や環境や運のせいにしてはならない。そうではなく、『人や環境や気運』といった外部要因の力を利用し、自分の潜在能力を引き出し、確かな一歩を踏み出す。これこそが、主体性なのだ。その主体性(大きな利益)が花開くのが、ここでいう『失敗や逆境』なのである。
言うなれば、
(これ以上言い訳できない。後はもう、やるだけだ。)
そういう覚悟を決めさせるのが、『失敗や逆境』なのである。彼の先輩にあたる明石家さんまは言った。
『私の人生のどん底は、離婚とバブルが弾けた時。負った借金も、中途半端ならいろいろな選択肢があったかもしれないが、幸か不幸か、自分に課せられた借金が半端な額じゃなかった。喋るか、死ぬかという二択しかなかったらそりゃ、喋るのを選択するでしょ。』
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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