名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
確かに社交的でなければ、つまり人に不快感を与えるような人間は、あまり人間として数えられない印象がある。動物や虫や植物や細菌、これらの生命は、あまりそれを考えていないように見えるときがある。例えば私の家の上の階に住む犬は、私が寝ていることなどお構いなしに、爪でガリガリ音を立てながら朝だろうが夜中だろうが騒ぎ立て、ボールを口にくわえては落としてを繰り返し、その音は木造の床を通して私の部屋に毎日のように騒音を届けている。
だが、私はそれが犬だから仕方がないと、全然気分を落とすことは無い。むしろ、駆けずり回って無邪気に遊んでいる姿を想像して、かつてあまり世話をすることが出来なくなった自分の家の犬を思い出し、感慨深い気持ちになることもある。ただ、それが『人間』となると話が変わってくるのだ。犬ではなく、人間だとわかった瞬間に私のストレス値は一気に跳ね上がる。なにしろ人間なら、『制御可能なはず』だからだ。
つまり、ここに動物と人間との差があるということになる。動物に『成り下がる』という言い方は越権的だが、しかし、『ペット』や『利便性』などとして動物や地球の環境をここまで支配しておきながら、それらと同等の行為をしてしまうことは、いささかそこに人間の矜持を感じることは出来ない。
日本文芸社『脳とカラダの不思議』にはこうある。
一般の動物は、育てやすい季節に出産を行えるように発情期というものが脳の中にプログラミングされているが、人間の場合はいつでもセックスが可能だ。これは、脳の中の大脳皮質が深く関係している。生殖に関するメカニズムを担っているのは脳幹にある視床下部であるが、人間の場合は大脳皮質の前頭連合野も性行動に深く関係している。
もし、視床下部だけに性行動が支配されているとしたら、人はひたすら欲望の赴くままにセックスを求めて、社会的な秩序はあっという間に崩壊してしまう。それを回避する為、前頭連合野が性欲をコントロールしているのである。
一方で自分の性的興奮の対象が何であるかを判断しているのも、前頭連合野だといわれる。セクシーな女性が好きな人もいれば、知的で優しい女性に惹かれる男性もいる。こうした性の嗜好も、前頭連合野が担っているというわけだ。つまり人間の脳は、大脳皮質が発達しすぎて、ついには本能(発情期)を自分で制御できるまでに進化を遂げてしまったのである。
人間は『進化』したのだ。だから地球を支配することが出来るようになったのだ。いや、『支配者』というと語弊がある。正確には、『管理人』の名が相応しいだろう。だとすればどうだ。自分たちに『管理人』の自覚はあるか。あるのであれば、その『不快感を与える服装』たる、監督不行き届きな結果は出ていないのである。
さて、ここまで正論を言ったうえで私はこう加える。これは私の完全なる個人的な見解だ。それは、どっちが『不快感を与える服装』なのかを決めるのは、私だということ。それは、
ソクラテスが言うように、
確かに人間は『社交的な動物』だが、だからといって、その『相手の大勢』が、正しい人間だとは限らないからである。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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