名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
運営者
考察
逆に格好いいことから想像してみると、泥だらけになりながら、世のため人の為に身を捧げている人間がイメージできる。
- 高い金を払って買った洋服が汚れる
- 悪友や異性からダサいと言われる
- つるんでいる友人から興味を持ってもらえない
- 好意がある人にそっぽを向かれる
- 大金を稼いで遊んでいる人間と比べて虚しい
『だからやらない』。
精神が若ければ若いほど、見栄と虚勢に支配され、そういう軽薄な判断をしてしまうことだろう。私とて同じだった。
だが、モンテーニュはこう言っている。
外聞や体裁どころか、自分の命まで失うかもしれない場面は、ある。その時に、見栄のことばかり考えている人間は、どういう選択肢を取るだろうか。
『本当に大事なことで、格好つけたままやれることは一つもない。』
ノーマン・メイラーはこう言うが、実際には、本当に大事なことを真剣にできる人ほど格好いい人間はいない。つまり、『格好をつける』という概念に支配されている人間を、彼は少し軽蔑視しているのである。
どのくらい軽蔑視しているかはわからないが、少なくともある程度はある。私もあるからだ。もちろん、それが度合いを過ぎてしまうほど、軽蔑視してしまうこちらに問題が出てしまうので、極めて微小なまでに抑えているのが現実だが、しかし厳密にはあるのだ。前述したような例の『周囲に流されている』人間を見たとき、人は本当にそのような人間を心から尊敬しているだろうか。それとも、少なからずの軽蔑視を向けているだろうか。そういうことなのである。
だが、それでいい。まるで、善人が悪人に対して軽蔑視をしないと、この世から悪が消えないのと同じだ。いやもちろん、『行い憎んで人を憎まず』だ。悪人を軽蔑視するというよりは、『悪行』を軽蔑視するのが正解である。しかし、善人が悪人を軽蔑視するとき、100%の要素で『悪行だけ』を軽蔑視することはできない。いかに成人といえようとも、悪人の方に1%は軽蔑視を向けてしまうものである。それが人間なのだから、それは全然いい。
ノーマン・メイラーは、どれだけ人目にとらわれた人物を軽蔑視していたかはわからない。それはどうでもいい。だがとにかく『そういう人』と『そうでない人』との間には完全なる境界線が引かれていて、彼は『そういう人になるな』と強く諭しているのである。
『本当に大事なことで、格好つけたままやれることは一つもない。』
買ったばかりの高い洋服が台無しになるからといって、目の前で泥沼で転んだ子供や老人を助けない人間の、どこが格好いい人間なのだろうか。しかし現実には、ここまで具体的で『退路の少ない』選択肢以外の場面で、多くの人は見て見ぬふりを続け、人生を生きながらえている。見るべきなのは以下の黄金律だ。
太宰治は言った。
今日も人間は自分の命やその体裁をひた守る。今でもこの世界のどこかで、理不尽に落とされる命があるというのに。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
当サイトにある500人の偉人の8000の名言は、ぎゅっと集約して『38』にまとめられます。人間がいる以上未来永劫廃れることのないこの情報を、決してお見逃しなく。
『38の黄金律』へ
名言一覧
Pickup名言
名言AI
コナン・ドイルの名言・格言一覧 ホラティウス『悪を避けることがすでに善であり、愚かしさからのがれることが、英知の第1段階である。』 ラリー・ペイジ『多くの企業にとって、明確な競合が存在するかのように意識させ、それで団結するのは有効です。しかし、個人的には競合を意識するのではなく、より高みを目指していく方がいいと考えています。』