名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
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考察
だから怒りに心を支配され、囚われてはならない。メリットがないからだ。一つもない。しかし、『計画的』に怒るのであれば、有効になる場合もある。要は、『無謀』であるからこそ、悔いを残す結果になるのだ。そこに『計画』があるのなら、そういう場当たり的な行動はとらない。例えば、部下が会社で不祥事を起こした。何度も何度も注意していたことだった。あれほど言ったというのに、部下はそれを起こした。先方には迷惑をかけ、会社の信頼は著しく落とされた。そんな時、自分の心に湧き上がるのは、『怒り』の心で当然のように思える。
だが、だからといって、その部下を殺してしまうとどうなる。会社の信頼は、そこから更に著しく低下し、あるいは消滅する。自分はというと、刑務所だ。被害者と自分、その両者の家族や知人にも、多大なる悪影響を及ぼす。そして、負の連鎖が始まる。
(俺はあれだけ注意していたんだ!俺の会社も、人生も、家族も、全てめちゃくちゃにしたのは、あいつだ!)
そう思ってそれを主張したところで、それ以上のことをやってしまった自分の説得力は、もはや失われてしまうことになるのだ。しかし、部下を計画的に叱り、教育することにすればどうだ。たっぷり時間をかけ、部下が物事の分別を理解し、思慮深くなり、一流の人間になるまで、育て上げることにしたらどうだ。
『怒り』が暴走したことを想像した時、あれだけのエネルギーが捻出されたのだ。そのエネルギーさえあれば、どんなにダメな社員でも一流の人間になることが出来るはずなのだ。世界の王貞治をコーチした荒川氏は言う。
そして、その当時の監督でもあった、バッティングの神様といわれた川上哲司は言う。
あの稀代の天才、イチローが、最近、王貞治の得点記録数を上回り、日本一となったわけだが、実は、『敬遠(わざと打たせないようにしてバッターに活躍させないようにする)』された数は、王はイチローの3倍以上もあった。つまりあのイチローでさえ、未だに王貞治という選手の記録に、数字だけ追いついただけで、実質の部分で追いついていない可能性があるわけだ。
その王貞治がだ。かつて、『王は野球に向いていない』と言われていた時代があったのだ。王は、荒川や川上が太鼓判を押すほど、血のにじむ努力を積み重ねたのだ。そのエネルギー源は一体なんだったのだろうか。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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