名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
人間の中で最も賢いと言われる人種に、ユダヤ人と華僑が挙げられることが多い。彼らのお金への考え方は実に賢明で、『コップの水』に例えられて戒められることが多い。
『お金は、コップの中の水だ。我慢できない人間は、のどが渇いたと言って、コップに水が溜まる前にそれを飲んでしまう。また日々を重ねれば水は溜まるが、そういう人はまたそれを飲んでしまう。だからいつまで経っても、コップが水で満たされない。しかし忍耐強い人は、のどが渇いても水を飲まない。コップに水が満タンになるまで、コップの中の水に手を付けない。そしていずれ、コップの水は満タンになり、こぼれる。そういう人は、そのこぼれた水をすすってのどを潤し、機会を待つ。』
これをお金に変えて考えてみる。100万円の元手があるそのうち、50万円を投資に使い、50万円を私利私欲に使う。それが何らかの形で100万円となって手元に返ってくるとしよう。惜しみながら蒔く人は、そこで投資に使う金額は、『また50万円』だそして50万円を私利私欲に使う。もう一度100万円となって帰ってくる可能性は100%ではないが、往々にしてそうなるとしたとき、同じことが繰り返される。
だが、100万円のその元手を、丸々全て投資に使う人はどうだ。彼の場合、元手をすべて使ってしまったので、手元には残らない。私利私欲を満たせないから、質素な暮らしを強いられるだろう。だがどうだ、その代りなんと、200万円になって返ってくる。少し待っただけで、少し人よりも辛抱しただけで、彼は前者よりも多い収穫を得ることが出来たのである。
前者の投資・生産方法を『単純再生産』、後者を、『拡大再生産』という。お金の使い方は3つしかない。
この3つだ。
ギャンブル、ブランド物、衝動買い、暴飲暴食、見栄や虚勢に支配され、刹那的に生きる人間は、この3つの中で圧倒的に『浪費』にお金も時間も費やしてしまう傾向がある。彼らの印象は、『執着』である。
ヘッベルは、『小鳥のように、ゆるやかに、平常心をもって』と言っているが、ここには『執着心』は無さそうだ。つまり人間は、お金を無理に使わなくても、暴飲暴食をしなくても、心を落ち着け、時間を支配し、ゆるやかに生きても、幸福感を得られるのである。むしろ、『コップの水』や『拡大再生産』の考え方で言えば、そちらの方がより大きな幸福の種が花開くことになるのだ。
自分の力を過信し、小鳥を強制的に鷲掴みにしても、 太刀打ちできない大きな力によってその手はこじ開けられる。そうではなく、『執着』を捨て、 最初から無いものだと思っていれば、心が乱れることは無い。心が乱れていなければ時間もお金も『浪費』をすることはなく、来たるべき『投資』の機会を、逃さないだろう。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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