ヘルマン・ヘッセ『馬で行くことも、車で行くことも、二人で行くことも、三人で行くこともできる。だが、最後の一歩は自分ひとりで歩かなければならない。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

ふむ…。

運営者

考察

この言葉を深く考えた人の言葉の中に、こういう意見があった。

 

確かに人間は、一人で生まれ、一人で死んでいく。だけど、人は一人では生きていけないんだと悟った。多くの人に支えられて生きているのだと知った。

 

そしてこの言葉は多くの人の共感を得ていた。私も同意見だ。共感を得る。しかし、それだけではヘルマン・ヘッセの言うところの真髄を捉えていない。それはあくまでも、『人間が大勢いることが前提とした社会限定』の一コマである。その人は支えられたのかもしれない。絶望の淵から、手を差し伸べてくれた親愛なる伴侶や友人がいたのかもしれない。それで大切さを知った。それはそれでいい。素晴らしいことだ。

 

だが、世の中には家族がバラバラに引き裂かれ、あるいは理不尽な形で生き別れ、あるいは死別することになり、昨日までの生活を一瞬にしてリセットされてしまう様な人生を強いられる者もいる。

 

そういう人の人生も、当然考えられていなければならない。一部の富裕層や人間関係に恵まれた者だけが救われるようなものは、差別の原因であり、救いの光ではない。真理というものは、『救いの光』でなくてはならない。決して『格差・差別の原因』であってはならないのだ。

 

 

ということはどういうことだろうか。ヘルマン・ヘッセのこの言葉の意味は、どう捉えればいいだろうか。そう。我々は一人で生まれ、一人で死ぬのだ。最初からそうなのだ。だから気に病む必要はない。

 

家族と死別することになった。しかし、そんな自分も、命を奪った相手も、いずれ死ぬのだ。そう考えるとどこか、愛着さえ湧いてくる。生きること、夢で抱いた暖かい人生への『執着』をやめたら、『愛着』が湧いてくるのだ。

 

地獄のような人生も、立派な一つの人生だ。その彼らの人生をないがしろにするようなことがあってはならない。一部の人間だけが慰められるようなことがあってはならない。我々は全ての存在が、平等に、公正に、この世に生まれ、そして死ぬのだ。そこに差別があってはならない。『執着』をやめると『愛着』が湧いてくる。そんな心構えに辿り着く為に導く『救いの光』が、ヘルマン・ヘッセのこの言葉だ。

 

 

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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フジ子・ヘミング『辛いことがあっても私は負けなかった。いつかはこの状況から抜け出せる日が来ると信じていたから。』 モーセ『あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない。』 亀井勝一郎『死そのものよりも、死についての想像の方が、はるかに我々を恐怖せしむる。』

 

関連する『黄金律

『他と違うことは恥ではない。誇りだ。』

『どれだけ生きるかではなく、いかに生きるかが重要なのだ。』

『この世には、自分にしか歩けない道がある。その道を歩くのが人生だ。』

『「生きる」ということの本当の意味とは。』

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