名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
位相幾何学(トポロジー)において重要な功績を遺した天才数学者。ニュートンとは全く異なる概念を発見したという点を考えると、『相対性理論』でこの世の概念をひっくり返したあのアインシュタインと並ぶ偉業を成し遂げたということだ。彼のこの言葉、どこで、誰に向かって言ったかというのが、ちょうど今の時代を生きる日本人には面白いと思った。ポアンカレは外出先で数式をひらめいたが、手元にはペンだけで紙がない。忘れないうちにと、とっさにポアンカレがメモをしたのが、目の前に停車していた電車だったというのだ。だが、電車は当然動き出す。ポアンカレは、まだ数式を書き終えていない。
『待て!』
そう。まるで、テレビドラマでお馴染の『ガリレオ』だ。福山雅治扮する、湯川がひらめいたときに必ず取る行動。それにそっくりではないか。この現象は恐らく『セレンディピティ』だろう。例えばパズルで、あと1ピースだけのところまでは突き詰めたが、その1ピースがどうしてもどれなのか、わからない。そのパズルは基本的に、すべてのピースが揃わなければ全体像が見えないので、99%の状態では意味がない。
左脳でいやというほど突き詰め、考え、悩みぬく日々を送る。それでも、思いつくことは無い。それだけ、難易度の高いパズルと向き合っているということだ。だが、あるふとした場面で、それはどうやら、左脳とは逆の右脳で行動しているときが多いというが、あれだけ考えてもわからなかった最後の1ピースが、急に光って見えだす瞬間がある。これが『セレンディピティ』だ。ポアンカレにも、あのガリレオ湯川にも、これと同じ現象が起きているということだと推測できるのである。
これは簡単そうに見えて、難しい。極めて難しいと言っていいだろう。最後の1%のひらめきだけを注視すると簡単そうに見えるのだが、本当に重要なのは、99%の努力の方だ。おそらく通常の人なら、どう頑張っても3,40%ほどしか突き詰められないだろう。賢い学者レベルでも、70%いくかどうかだ。ポアンカレが数学界でやったことは、それだけ天才的だったのだ。それだけ数学と共に人生を生きたポアンカレが提唱した『ポアンカレ予想』は、なんと、100年もの間解かれることはなかった。
天才とは何か。それは、
ここに書いたとおりだ。私はこの文章を書きあげたとき、はじめてあのエジソンの名言、『99%の努力と、1%のひらめき』の言葉の意味を、理解したのだ。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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