マーク・トウェイン『赦しとは、踏みにじられたスミレの花がそのかかとに放つ芳香である。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

ふむ…。

運営者

考察

踏みにじられたスミレの花。別にラベンダーでも薔薇でもいいが、しかし『彼ら』は我々のその罪深い足に、かかとに、最後まで自らのかぐわしい芳香をプレゼントしてくれる。『レ・ミゼラブル』を思い出してみればよい。ジャン・バルジャンは世話になった教会の銀の食器を盗んだ。しかし、それを告白された牧師は、こう言った。

 

ろしければこっちの食器も持っていくがいい。

 

これこそが『赦し』だ。

 

これこそが『慈愛』だ。

 

 

 

もし、ジャン・バルジャンの様に相手が心底に清い心を持っていない場合は、その場で撃ち殺され、当然の様に差し出された銀の食器と、それどころかその他の高価な物も根こそぎ奪われてしまうだろう。だが、それでもそれをしなければならない。本当に『人の為を想っている』と言いたいのであれば。

 

そういう人は、正直自分が痛い目を見なければ理解しないのだ。愛を示すだけでは、理解できないのだ。彼らにも彼らなりの理由がある。それまで、何度も何度も裏切られてきたのだ。親に。家族に。友人に。恋人に。そして目の前の牧師も、彼らの目には同じように映る。

 

 

ドラッグをやっているのかもしれない。アルコールを飲んでいるのかもしれない。アドレナリンが過剰分泌しているのかもしれない。とにかく彼らには、冷静に『愛』を見極める力は、ないのだ。だが、それは一時的なものかもしれない。つまり、彼らは牧師を撃ち殺した後、刑務所に入れられ、そこで悔い改めるかもしれない。

 

なんてひどいことをしてしまったんだ。あの人は、最後の最後まで、自分のことを心配してくれた。最後の最後まで、こんな虫けらの様な俺の身を、案じてくれた。あんな人がいたのか。俺は、そんな人を殺してしまった。取り返しがつかない。俺は、どう罪滅ぼしをしていけばいいのか…

 

赦しとは、踏みにじられたスミレの花がそのかかとに放つ芳香である。あるいはその芳香が、この世の闇に照らし続ける光となることを信じて、スミレの花は、今日もどこかで咲いている。

 

 

 

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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