名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
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考察
食欲、性欲、睡眠欲。名誉欲に、権力欲に、財欲。人間には様々な欲があり、それに支配されている人間を傍から見ると、醜くて無様で、あまり人間の在るべき姿には見えない。ここで挙げられている『欲、色、酒』というのは、全てに共通して『欲望』が関係しているわけだが、『敵』と定めるのには、きちんとした理由がある。自分を見失うのだ。それらに支配されている時、人間は自分を見失う。そして気づいたときには、悔いの残る結果を招いてしまっている。
人間の『四聖』に数えられる、
孔子、
ブッダ、
キリスト、
彼らの罪の定義とは、上から順に『利己、無知、執着、罪』である。キリストの言う『罪』とは、紐解くとラテン語の『的を外す』という言葉に辿り着く。キリスト教の7つの大罪とは、
- 傲慢
- 強欲
- 暴食
- 色欲
- 怠惰
- 嫉妬
- 憤怒
が挙げられるわけだが、それを見てもわかるように、それらは『欲望を間違った方向に向けた結果』であり、キリストの言う『罪』とはつまり、そういうことなのである。いや、利己も無知も執着も全てそうだ。間違った感情の持っていき方なのだ。自分の欲望は敵だ。そう思わなければならない。
ダンテは言った。
聖書における『ヘブライ人の手紙』には、『父が子供を叱るとき』について、こう書いてある。
『神が自分の聖性を子に与えようとしているのだ』
つまり人間には『聖性と魔性』の両面がある。
その内、父が子を叱った場所には『愛(聖性)』が宿り、『魔が刺した』人間には『罪(魔性)』が宿っていることになる。だとしたら、見えて来るのは『聖性を優位にし、魔性を劣位にする』ということで、そこにあるのは、魔性と聖性の真剣勝負である。更に言えば、昨今一部の狂信者が世界を騒がせているが、イスラム教における『ジ・ハード(聖戦)』とは、何も人を惨殺することを許可する、という凶悪な概念ではない。
『神の為に奮闘する』ことを意味し、つまり、その『神』というものは、しばしば『愛、真理』と『=』であると考えられるわけで、例えば、『人に裏切られ、殺意を覚えた』というとき、そこに現れるのは間違いなく『魔性の疼き』であるわけだが、しかし、それを聖性の力で劣位にさせよう、という『闘い』こそが、この『ジ・ハード(聖戦)』なのである。
我々は生涯、宿敵と闘い続ける運命なのだ。それこそが、人の心に渦巻く、欲望なのである。その闘いに敗れた人間のニュースは、今日も一面を飾ってしまっている。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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