名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
『人間は自得から出発しなければならない。人間はいろんなものを失うが、何が一番失いやすいかといいますと、自己である。人間はまず自己を得なければいけない。人間はまず根本的に自己を徹見する。これがあらゆる哲学、宗教、道徳の、基本問題である。』
『自己を失う』というのは、『自分が何者であるかを見失う』ということである。例えば、ルソーのこの記事に書いた、
当時の私で言えば、『人からなんと言われるか、どう見られるかを気にして、自分の本性をひた隠しにし、あるいは出し惜しんでいた』というこの私の態度は、『自分が何者であるかを見失う』行為の、助長である。つまり、『本当は自分が振る舞いたい振る舞い』があるのに、それをすることによって、失うものや、代償を払うものがあることを気にしてしまい、本来の自分が埋没してしまっているのだ。
『自己を得る』というのは、そのルソーの記事に書いた、私の『勇気を出して立ち上がった』シーンを考えた時に、わかりやすい。私はつまり、それまで『呼吸』こそしていたが、『生きて』はいなかった。しかし、この人生が有限であり、唯一無二であるということを自覚し始めた時、この、たった一度の奇跡の人生を、立ち止まって真剣に考える時間を確保すべきだと確信したのである。
私はルソーのその記事に、こう書いた。
『私の人生は、あの時から始まった。』
親から強要されていたキリスト教について、余命を宣告された父親について、実に様々な複雑な事情を抱えていた私の思考は、『自己を得て』から、再稼働し始めたのだ。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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『絶望名人カフカ 希望名人ゲーテ』という本があり、『ちびまる子ちゃん』には『いつも前向き、山田君』と『いつも下向き、藤木君』がいますが、私はいわば『ゲーテかつ山田君』であり、私の20年来の部下は『カフカかつ藤木君』です。そのような人から見るとこの名言はどう見えるでしょうか。
自分自身がどうありたいのか、どう生きていたいのか、その部分を誰かに何を言われたとしてもブレないほど固めなければ、一人の人間として生きていくことができない。どこにでもいる誰でもいい人間でいいのであれば、そこまで自分自身のことについて考えなくてもいいが、生きている実感を得るためにはこのことについて、本気で考えていく必要がある。自分の人生について本気で考えていくことが、その他の部分でも深く考えようとすることにつながっていくので、人生全てに本気で考えるためにも自分という人間を固めることが必要になる。